クレジットカードを申し込む際に、誰しも「審査に通る!」と思って申し込むでしょう。
しかし、「審査の結果、ご希望に添うことができませんでした」と審査に落ちてしまうことも実際にしばしばあります。
次回のクレジットカード審査に通るために、クレジットカードの審査落ち理由を知っておかなければならないので、今回は、クレジットカードの審査に落ちた5つの理由を解説していきます。
クレジットカード審査に落ちる5つの理由
「今回クレジットカードの審査に落ちたのはなぜ?」と、クレジットカード会社に問い合わせをしても、クレジットカード会社は基本的に具体的な理由を教えてはくれません。
また、その審査基準も正式に公開されてはいません。
今回は、編集部が独自に入手した情報をもとに、クレジットカードの審査に落ちた理由を解説していきます。
理由その1:申請書に不備があった
一番やってはいけないようなミスに思えますが、実は1番ありがちな理由でもあります。
たとえば、記入内容を間違えたり、手書きで申請した際に字が汚すぎて読めなかったり、空欄があったり、申請内容に虚偽があったるするなどのケースがあります。
なかでは一番やりがちなミスは、電話番号を間違って登録したことです。
クレジットカードの審査ではたまに身分確認の確認の電話がかかってくることがありますが、間違った電話番号を記載してしまうと、身分確認が取れず、審査に落ちたのも当然の道理です。
また、引越しましたが、申請書に元の住所を記載してしまったり、勤務先の住所を間違えたりするのも当然アウトです。
要するに、申請書に常に最新の情報を記載しないといけません。
また、クレジットカードの利用限度額を上げるために、年収情報に水増しをすることは絶対にやめてください。
年収に水増しをすると、かなりの確率でバレてしまうからです。
そうすると、クレジットカード会社の心象が悪くなるだけではなくて、「虚偽の申請」というかなりマイナスの記録が信用情報機関に残されるので、以降のクレジットカード申請にも非常に不利です。
ただ、年収を記載する時に、あくまでもおおざっぱな年収を記載するだけでよいので、年収380万円を400万円として記載しても問題はありません。
解決するには?
当然といえば当然ですが、次回の申請にあたっては、不備のないように丁寧に申請書を埋めていくことは何よりも大事です。
郵送とネット申請どちらもできる場合は、ネットでの申請がおすすめです。
ネットで申請すると、情報の不備があったりすると、すぐに表示されるので、最大限に不注意によるミスが防げます。
また、上記のように、年収情報などに絶対に虚偽の情報を記載しないことも意識しておきましょう。
理由その2:そもそも申し込み条件に合っていない
いうまでもありませんが、クレジットカードの申込条件を満たしていない場合は審査で一発アウトです。
例えば、学生不可の20代限定のゴールドカードを申し込む場合、20代ではありますが、まだ働いていない学生が申請をしても、絶対によい結果にはなりませんよね。
このように、細かく規定された条件をしっかりと確認して、自分は申請できる条件に当てはまっているのかをよく確認しましょう。
なお、ステータスカードといわれるゴールドやプラチナカードは、審査が大変厳しくなるといわれています。
申請条件には明記していませんが、基本的にプラチナカードが想定している対象は30代以上で安定した収入のある方々です。
働きはじめたばかりの新社会人やフリーターなどが申請をしても門前払いされるのも容易に想像がつきます。
解決するには?
自分の身の丈にあうクレジットカードを申込むことが大事です。
学生や新社会人は年会費無料で普通カードを申し込んだ方が無難でしょう。
まず徐々にクレジットカードの利用歴を築き上げていって、年齢と収入ともにプラチナカードの基準になってから、ステータスカードを作るのがおすすめです。
理由その3:審査基準に見合っていない
一番分かりづらい理由ですが、クレジットカード審査の基準に見合っていなければ当然審査でおちるわけです。
しかし、先ほどもお話ししたように、クレジットカード会社は審査の基準を公開していないので、この理由で審査に落ちたと判断するのは非常に難しいです。
編集部が独自に入手した情報によると、クレジットカード会社は、申請者の収入、住居、個人情報、電話番号、勤務状況、クレジットヒストリーなどの個人属性に点数をつけて、総合点数の高さで審査の結果が決まるようです。
それでは、クレジットカード会社はどの側面を見ているのかを確認していきましょう。
年収について
まず、収入において、ある程度収入があっても1番重要視されているのはその収入に安定性があるかということです。
カード会社にとっても、いくら年収が高くても月々の収入に幅がある場合は審査の上でマイナスの評価をされてしまいます。
仮に年収が低くても毎月安定して収入を得ている払いは返済能力があると判断されることがあります。
住居形態について
住居については、持ち家か賃貸かで評価が異なってきます。
なぜかというと、賃貸の場合、月々の収入から居住費として引かれるため返済能力が低いとみなされます。
その一方、実家暮らしの場合は月々居住費が発生しないので返済能力が高いと判断されます。
また、学生や主婦の場合はいざという時に配偶者や両親が立て替えてくれる可能性があるため、審査は甘くなる傾向にあります。
その他の個人属性について
年齢や家族構成なども審査の対象になります。
なかでは特に年齢が重視されている傾向が見られます。
若すぎると年収も低くてお金の使い方も心配されがちですし、逆に定年後になると年金でしか収入がないため、返済能力も低く評価されがちです。
一概にはいえませんが、20代後半~50代前半まで、働き盛りの年齢層が一番審査に通りやすいといわれています。
また、家族形態に関しては、家族持ちのほうが独身者より有利だと考えられています。
解決するには?
クレジットカード会社の審査基準に見合っていなければ、正直なところ、即座に役に立つような解決法はありません。
年収が低いならバリバリに働いて年収を上げるしか方法がありませんし、クレジットカード審査に通るためにマイホームを購入したり、結婚したりする人もいないでしょう。
なお、話しの繰り返しですが、年収を水増しするようなことは絶対にやめましょう。
理由その4:信用情報に問題がある
いわゆるブラックリストに載っていることです。
かつて、滞納や支払いを怠ったり、債務整理や自己破産をしたりするなどの金融事故を起こした方は、クレジットカード審査に通ることは非常に難しくなってしまいます。
一度、信用を失ってしまうとクレジットカードが発行できなくなるだけではなく、ローンが組めなくなるなど他のところにも弊害が出てくるので気をつけましょう。
また、意外なもので特に学生がやりがちなのが電話代の支払い延滞です。
これは意外かもしれませんが、3ヶ月以上未納が続いた場合、ブラックリストに載ってしまうこともあります。
学生でブラックリストに載ってしまうと、今後控えている婚や出産、マイホームの購入などさまざまなところで問題が起こってしまうので要注意です。
解決するには?
一度ブラックリストに載せられてしまうと、その記録が一生続くものではなくて、軽度な不良信用記録(携帯電話料金の滞納ぐらい)なら、だいたい5年間で消えてしまいます。
また、債務整理や自己破産が昔にあっても、10年がたてばその記録が消えてしまうので、「一生クレジットカードが作れない」という心配は不要です。
そのため、もし信用情報に瑕疵があって審査に落ちた場合は、時間がたって記録が消えるまで待つのが一番です。
理由その5:他社の借入れが多すぎる場合
上記の理由に一つも当てはまらなくても、すでに複数社からの借金があったり、クレジットカードの利用残高が高額のままになっていたりすることも、クレジットカード審査に落ちた理由になります。
というのは、借入れがあまりにも多い場合は「自転車操業」を疑われてしまうため、申請に落ちてしまってもおかしくありませんよね。
ちなみに、借入れの状況も信用情報にて一括管理されているため、ここで嘘の情報を記載してもかなりの確率でばれてしまうので、絶対にやめましょう。
解決するには?
もっとも、他社の借入れが多いと、着実に借金を返済して、総金額を少しずつ減らしていく以外に有効な方法はありません。
せいぜいできるのは、借金残高をすこし少なめに申請書に記入することです。
たとえば、他社からの借金総金額が95万円の場合は、申請書に90万円として書いても問題はありませんが、あまりにも過小に書いてしまう(50万円とか)と、虚偽の申請だと判断されてしまうので、審査に通ることは難しいでしょう。
終わりに
いかがでしょうか。
クレジットカードの審査に落ちた場合には、何かしらの問題があるのです。
もう一度、上記の原因に当てはまるかどうかを確認してみましょう。
小さなミス(申請書の記入不備、漏れとか)なら、それを修正してからもう一度申請しても問題はありませんが、長期的な問題ならむやみな申請を控えて、ゆっくり時間をかけてそれらを解決してから、申し込んだほうがよいでしょう。