クレジットカード会社の中にはクレジットカード作成時の審査時間の目安を書いている会社もあります。
中には最短即日というクレジットカードも存在しているためすぐにほしいという方に大変人気となっています。
しかし、実際に申し込みを行ってみると一日たってもなんの連絡もなく、結局クレジットカードが手にはいったのは2週間後となってしまったというケースも少なくはありません。
なぜ、記載よりも審査結果の連絡が来るのが遅くなることがあるのでしょうか。また、少しでも早く審査を完了させる方法はあるのでしょうか。
そこで今回はクレジットカードの審査の時間に関しての疑問や、審査時間を短縮する方法について徹底的に解説していきたいと思います。
クレジットカードの審査時間の最短は?
はじめに、クレジットカードの審査時間の概要について触れておきましょう。
最短〇日という表記の場合に実際どれくらいの審査時間がかかるのか、またいつどのようにして審査は行われているのかなどを確認しておきましょう。
クレジットカードの審査時間は機械的に行われ、短い場合だと5~10分の間に終わってしまうことも珍しくはありません。
審査は機械的に行われるので結果はすぐに出る!
そもそもの話ではあるが審査にまつわるほとんどの作業は機械的に行われることがほとんどです。
申込者の情報は信用情報機関に照会され、年収や勤続年数などの属性情報から、過去の返済状況などの情報まで洗いざらいチェックされます。
属性はスコア化され審査に通されるため、かかる時間はそこまで長くはありません。
あえて言うならば、勤務先に本当に在籍しているかを確認する「在籍確認」は人力で行われるため比較的時間を要する場合が多くなっています。
それでも大手消費者金融の場合は審査時間が最短30分などとされているところもあります。
スムーズに審査が進めば審査の作業にかかる時間はそれほど長くないと考えられるでしょう。
「最短」という言葉の罠に騙されないように
審査にかかる時間は申込者の経歴やクレヒス、そして申し込むクレジットカードのステータスレベルなどによって大きく異なると考えるべきです。
ホームページなどで「最短3営業日」となっていてもそれはすべての情報に問題がない場合か、逆に大きな問題を抱えているため素早く審査結果を判定できる場合に限られます。
過去に一度でも返済の延滞や遅延がある場合や、勤務年数が半年しかない場合など、何かと返済能力の有無に疑問を抱かせるような情報があると、社内での検討がおこなわれるために余分に時間がかかります。
土日・祝日も対応可能なクレジットカード会社もある
流通系や消費者金融系のクレジットカードだと、土日や祝日にも審査を実施してくれる会社もあります。
例えば、消費者金融系のアコムACマスターカードやエポスカード、セゾンカードなどは土日や祝日でも審査対応可能となっています。
逆にいうと、銀行系のカードなどは銀行の営業時間に合わせて審査が行われるので平日でないと対応が難しい場合がほとんどです。
できるだけ早くクレジットカードがほしい場合などは土日・祝日でも審査を行っているかどうか確認する必要があるでしょう。
最短即日発効のクレジットカードもある!
前述のように最短で即日発行可能なクレジットカードというのもいくつか存在しています。
即日発行というのは申し込んだその日のうちに自分名義のクレジットカードを発行することができるということです。
しかし、こちらもあくまで「最短」で即日なので、申込時間や申込者の信用情報によっては数日から一週間ほど審査がかかってしまう場合がありますので注意しましょう。
気になる最短即日発効のクレジットカードに関しましてはこの記事の最後にまとめておきましたのでそちらもご参考にしてみてください。
増枠審査は1~2週間が目安になる
クレジットカードの新規申し込み以外に作成した後の利用限度額の枠を増やす増枠申請を行う場合もあります。
誠実な支払いを続けることができていれば、ショッピング枠やキャッシング枠を増やしてもらえる可能性があります。
こちらの増枠審査はそれまでの支払い履歴や信用情報などを総合的に加味して行われます。
審査にかかる時間を正確に断定することはできませんがおおむね1~2週間はかかるとみておけばいいでしょう。
クレジットカードの審査の流れは?
審査時間の長短にかかわるトピックとして審査の内容というものがある。
クレジットカードの審査においてはどんなことをやっているのかをみていきましょう。
申込情報のチェック&スコアリング
まず初めに申込時の入力情報のチェックが行われます。
例えば申込条件が30~65歳なのに25歳の人が申し込んできたり、収入がないと申し込めないのに無収入の専業主婦が申し込んできたりした場合には、その時点で除外されます。
しかし、インターネットや電話で申し込みを行っていれば条件に当てはまらない人が申し込もうとしてもできないようになっていますのでこうした入力情報チェックはあまり行われません。
そのあとに、入力内容を基にスコアリング(点数化)が行われます。
例えば年収が500万円なので30点、勤続年数が5年なので15点など、入力情報を基にクレジットカード会社がそれぞれの基準に沿ってスコアをつけていきます。
これらの合計スコアが基準を上回っていれば次の審査過程に進むと考えられます。
残念ながらスコアリングの方法を公表しているクレジットカード会社はないですが、会社ごとにスコアリングの基準が少しずつですが異なっているのは確かでしょう。
信用情報機関への照会作業
日本には3種類の信用情報機関が存在しており、全国の金融機関は必ずいずれか、または複数の信用情報機関に加盟しています。
CICはクレジットカード会社やカードローン会社などJICCはクレジットカード会社など、KSSは銀行などが加盟しています。
お互いにネットワークを設けて情報を共有しあっているので、ある金融機関で問題を起こすと全国各地の金融機関にその事故情報が知られてしまうと考えるべきです。
このデータ照会システムも、機械的に行われるので時間はそれほどかからないと考えられます。
在籍確認で勤務先を確認
入力情報に記載された勤務先に実際に勤務しているかどうかを、審査担当者が勤務先に電話をかけて確認する作業が「在籍確認」です。
担当者は会社名を名乗らずにあくまで自分の個人名だけを名乗る形をとっているので、会社にばれてしまうリスクは少ないといえます。
しかし、会社に個人名で電話をかけて申込者に取り次ぐことを依頼しているので、中にはプライバシー保護を名目に取り次ぎを拒否する会社もあるようです。
そのような場合には書面で在籍確認を代替できたり、別の時間にかけなおしてもらったりするなど相談することが必要になってくるかもしれません。
何回も電話をかけていると審査時間が長引いてしまう可能性もあります。
社内審査で限度額を決める
審査がだいたい終了すると合否に分かれますが、中には社内の会議で審査を行い、限度額を含めて最終的な判断を下すクレジットカード会社もあります。
特に、グレードの高いプラチナカードやブラックカードなどの場合にはこうした傾向が強くなるようです。
会社によっては必ず最終チェックのための会議が行われるという話もありますが、審査過程をどの会社も公表しているのであまり気にする必要はありません。
審査結果はどのようにしてわかる?
審査結果を待つ時間は長く感じられるかと思いますが、審査がいつ開始され、どこまで進んでいるのかなど、審査の進み具合の情報は教えてもらうことができません。
したがって結果を待つ以外にはないのですが、たまに迷惑メールに振り分けられてしまったのを見逃してしまったり、うっかり郵便で通知されたのを見逃してしまったりといったケースもききますので注意が必要です。
2週間以上かかる場合には審査通過の望みは薄い?
多くのクレジットカードの場合には長くても1~2週間以内には審査の結果が出るとされています。
したがって2週間以上たってもクレジットカード会社から連絡が来ないという場合には審査に何か問題があったのかもしれません。
長く審査をしているということは、よく審査をしたうえで通過という判断が下される場合も十分に考えられるため希望は捨ててはいけません。
しかし、審査落ちに可能性も頭に入れておくことが必要です。
審査結果は必ず連絡してくれる
審査結果の連絡が遅れていたとしても、審査結果の通知を会社が忘れるということは絶対にありません。
必ずクレジットカード会社から連絡があるはずなので根気良く待つようにしましょう。
どうしても待ちきれない場合にはカード会社に直接連絡するなどして状況を確認してみてもいいかもしれません。
審査に落ちても通知は来るが、理由は教えてもらえない
審査に通過した場合だけでなく、審査に落ちてしまった場合にも通知は必ず行われます。
しかし、就職活動においての「お祈り」と同じようなものでして、審査に落ちたという事実だけを伝える内容となっています。
審査落ちについての理由や、属性情報における問題点などに関してカード会社側から教えてくれるケースはないので注意しましょう。
これは電話や窓口などで問い合わせても絶対に教えてくれないと考えていいです。
複数回の申込や、多重申請は避けたほうがいい
時々、審査結果が待ちきれず、待っている間に別のクレジットカードを申し込む人がいますがやめておいたほうがいいです。
ほかにも、本人としては保険のつもりで同時に複数枚のクレジットカードを申し込んでしまう人もいますがおすすめしません。
こうした振る舞いは審査に悪影響を及ぼします。
というのもこうした「多重申込」は金融機関からすると「この人は生活に困っているのかもしれない」と勘繰られ、返済能力の有無に疑問符を打たれる可能性を持っているからです。
仮に審査に落ちたとしても、6か月以内は申込の事実がデータベースの中に残存するため、最低でも6か月は間を空けてから申し込みを行うようにしましょう。
審査が遅くなる原因は?
早ければ5~10分程度で審査が終わることもあるのに、なぜ審査時間が長引いてしまうことがあるのでしょうか。
ここでは5つの原因を見ていきましょう。
審査が長引いてしまう原因を、ある程度理解していれば例え審査が長引いてしまったとしても焦ることがないはずです。
しかし、見落としや誤記などのちょっとしたミスは誰にでもあり得るので十分に注意が必要です。
郵便・メールを見落としている場合
意外とよく耳にするのが、この見落としのパターンです。
郵送で送られてくる中身をチェックせずに誤って捨ててしまったりするので注意が必要です。
あるいはメールで送られてきていたのにドメインチェックで引っかかってしまったり、迷惑メールのフォルダに振り分けられてしまっていたりもします。
どのような形で審査結果が送られてくるのかを事前に確認しておき、特にメールで審査結果を受け取る場合にはドメインではじく設定になっていないかチェックすることが必要です。
カードのステータスが高い場合
自分の信用情報に問題がなくても、クレジットカードのステータスが高すぎて審査に時間がかかってしまうというケースもあります。
これはステータスの高いカードほど厳しく審査を行う傾向にあるためです。
早くクレジットカードを持ちたい場合には、ゴールドカードやプラチナカードなどのハイステータスなクレジットカードを申し込まず、一般のカードを選択するのがおすすめです。
信用力・属性が審査基準ぎりぎりの場合
前述のとおり、属性情報はスコア化され、審査の判断要素に用いられることが多いです。
スコアが審査基準ぎりぎりの場合にはより厳密な審査が必要になるため審査時間が通常より長引く可能性が高くなります。
このようなケースには審査時間が長引いたとしても審査に通過する可能性が残っているといえるでしょう。
申込内容と信用情報内容が異なる場合
審査が遅れる原因として一番よくあるのは、申し込み時点での入力情報と信用情報機関に登録されている情報が異なっていたためにチェックが必要で時間がかかるケースです。
例えば住所が異なっていたら、その確認を行うために本人に電話をかけてきたり、先に本人確認書類の提出を求められたりと追加作業が発生します。
また、勤務先が異なっている場合などには、どちらにも在籍確認を行う可能性もあります。
このような背景から、最近転職や引っ越しなどを行った場合には、どうしても審査が長引いてしまう傾向にあるようです。
過去に返済の延滞や遅延がある場合
信用情報機関のデータベースを基に、返済や支払いの延滞経験があると記録されていた場合には審査はどうしても慎重にならざるを得ないでしょう。
3つの信用情報機関のいずれにもこうした延滞情報は最大で5年間保存されます。
引き落とし日を忘れ、口座に入金をしていなかっただけでも延滞は延滞なので、審査にマイナスの影響を与えることになります。
日ごろから自分の信用情報に傷をつけないように注意して生活しましょう。
審査時間短縮の秘訣は?
審査時間が長引いてしまう理由につづきまして、今度は少しでも審査時間を短縮する方法に関して考えていこうと思います。
どれも申し込みの前の事前確認か申し込み方法の工夫となっていますので参考にしてください。
審査期間はホームページであらかじめ確認しておく
まず、審査期間はあらかじめホームページで確認しておきましょう。
特に最短で即日発行というクレジットカードなどの場合にはホームページ上でもそのことを売りにしています。
しかし、審査機関を公表していないクレジットカードも多く存在します。
例えば審査が緩いといわれる楽天カードも口コミでは即日審査結果が出たという声もあるものの、「最短即日」という言い方はしていません。
事前にクレジットヒストリーを確認しておく
事前にクレジットヒストリーをチェックしておくという手もあります。
特に過去に返済の遅延や債務整理などに問題があった場合にはこれらの情報が信用情報機関に残っているかをチェックしておいたほうがいいでしょう。
窓口や郵送などの手段で、信用情報機関に対し情報の開示を要求できる仕組みとなっているので、必要であれば試してみる価値はあります。
その際は各機関のサイトをチェックしてみましょう。
必要書類は事前にそろえておく
クレジットカードを作成するには本人確認書類や収入証明書類の写しを提出する必要があります。
本人確認書類は運転免許証やパスポートなど収入証明書類としては源泉徴収票や確定申告書などからそれぞれ一つ二つ選んで提出する必要があります。
詳しくは各カード会社のホームページの記載をチェックするようにしてください。
実際に必要になるのは審査や契約のフェーズではありますが、あらかじめ用意しておいて損はないはずです。
審査過程で急に提出を求められた場合でもすぐに提出できるに越したことはありません。
申し込みはインターネット経由がおすすめ
審査に通りやすくなるというわけではありませんが、申し込みをインターネット経由で行うことで審査スピードを上げることは可能です。
申し込み書に手書き入力だと記入漏れや誤字脱字のリスクがありますし、郵送と記入内容のデータ打ち込みで時間がかかってしまいます。
インターネット経由であればこれらの作業は不要になりますので、よほどパソコンやスマホに拒否感を持っていない限りはインターネットでの申し込みがベストでしょう。
平日の午前中に申し込みを済ませる
一般論ではありますが、平日午前中は申し込みが少なく、審査がすぐに開始される可能性が高いようです。
日中仕事をしている人でも、出勤前にパソコンやスマホから申し込みを済ませておき、日中に審査に入ってもらうというのがスマートな流れと言えるでしょう。
もちろん運が悪いと平日午前中であっても審査が立て続いており自分の審査の番が来るのが遅くなることもあります。
間違えのないように申し込み情報を正確に記入する
自分の住所や勤務先などの個人情報は間違いなく入力するようにしましょう。
申し込んだときの入力内容と信用情報として登録された内容にずれが生じているとチェックのために時間を要することになります。
無駄な手間を省くためにも、送信ボタンを押す前にもう一度よく確認したいところです。
キャッシング不要なら0円で設定する
クレジットカードに申し込む際はショッピング枠と、キャッシング枠を入力することになります。
この際にキャッシング枠として金額を入力すると返済能力の有無を厳しくチェックする必要が出てくるため、審査に余計に時間がかかってしまいます。
クレジットカードでショッピングしか利用する予定がないのであれば、キャッシング枠は0円にして申し込むことで審査時間を短縮することが可能です。
このようにクレジットカード会社は厳正な審査を行ってクレジットカードを発行します。
最短即日発行のクレジットカード4選
最後に最短で当日に入手できる「最短即日発行」のクレジットカードを4つ紹介したいと思います。
もちろん、どのカードも入会金や年会費無料で所有できるお得なカードとなっていますので安心してください。
発行体としては消費者金融系から流通系と呼ばれるカードに即日発行は多いです。
さらにそれらのカードは総じて審査難易度も難しくない場合が多いです。
アコムACマスターカード
唯一の消費者金融系のクレジットカードで消費者金融社の中でも大手の一つ「アコム」が発行しているクレジットカードです。
カードローンと同様の審査体系であるといわれており、最短30分で審査が完了します。
アコムには自動契約機「むじんくん」が設置されており、これを利用することでその場ですぐに契約からカード発行を完了することが可能となっています。
ただし、クレジットカードの魅力であるポイントシステムは不随していないので、あまり使用してもお得なメリットはありません。
クレジットヒストリー育成用と割り切って利用するのもありかもしれません。
エポスカード
丸井系列をはじめとした、シダックスや白木屋などのチェーン店でお得に利用できるのが「エポスカード」の魅力です。
Web申し込みを行い、カード受け取りを「マルイ店頭受け取り」に選択することで即日入手が可能となります。
セゾンカードインターナショナル
西友やリヴァン・サニーで毎月5日・20日は5%オフとなるクレジットカードです。
インターネットから申し込んで郵送受け取りだと3営業日ほどかかってしまいますが、インターネット申し込みの後に全国のセゾンカウンターで受け取ることが可能なので、即日発行も可能となっています。
セゾンカウンターは西友やパルコ、ららぽーとなどの中に設けられています。
イオンカード
イオンモールなどで申し込みを行うと仮カード(即日発行カード)と呼ばれるカードをその場で発行してもらうことが可能です。
本カードは後日郵送となります。この仮カードは国際ブランドがついておらずイオン系列でしか利用することはできません。
厳密にいえば「即日発行」とはいえないものの、イオンでの買い物に限って言えば申し込んだ当日からい利用することが可能なので、最後に紹介させていただきました。
おわりに
審査時間が長引いた場合でも必ずしも審査に落ちてしまったというわけではありません。
もしかしたら慎重に審査が進められているだけかもしれません。
審査時間は公式に発表されていることはありませんが、2週間たっても連絡がない場合などは、自分でメールや郵便の確認漏れがないかチェックしてみましょう。
カード会社に問い合わせて確認する必要がある場合もあるかもしれません。
クレジットカードの中には「即日発行」可能なカードもいくつかあるので本記事で紹介したカードも参考にしてみてください。