みなさんは旅行に行かれる際の保険はどうしていますか?保険会社の保険を利用するのもいいと思いますが、新たに用意するのではなく普段使うものと合わせて利用出来たら便利ですよね。それを叶えてくれるのがクレジットカードの付帯保険です。
今回紹介する保険が付いているクレジットカードはライフカード〈旅行損害保険付き〉です。旅行損害保険が付帯していないノーマルのライフカードもありますが、こちらは旅行によく行く方や出張などで海外に行くという方におすすめです。
ライフカードとの違いも解説しつつ、ライフカード〈旅行損害保険付き〉についてメリットやデメリットを詳しく解説していきます。
ライフカードを持っている方でも、新たな気づきにつながるかもしれないのでぜひご覧ください。
ライフカード〈旅行損害保険付き〉とは?
ライフカード〈旅行損害保険付き〉はライフカード株式会社から発行されているクレジットカードで、似たようなカードにライフカード(通常版)があります。
このカードとの違いは年会費がかかるか否かと保険が付帯しているか否かの違いです。それ以外に異なる点はほぼありません。
ライフカードは青いカードフェイスが特徴で、複数種類のカードがあります。
ライフカード〈旅行損害保険付き〉のメリット
では、ライフカード〈旅行損害保険付き〉のメリットに関して解説していきます。
初年度の年会費は家族カードも含めて無料
ライフカード〈旅行損害保険付き〉は初年度の年会費が無料です。しかし、翌年度以降は通常の年会費として1,250円(税抜)が毎年かかってきます。家族カードの場合、翌年度以降は400円(税抜)がかかります。
1年目だけでも年会費の負担が減るのは嬉しいですね。ちなみにETCカードはずっと年会費が無料で利用できます。
最短3営業日発行で旅行に間に合うかも
ライフカード〈旅行損害保険付き〉は即日発行には対応していませんがインターネットからの入会・申し込みで最短3営業日での発行は可能です。ここでいう「3営業日発行」とは、カードを申し込んでから、ライフカードより利用者宛てにカードを発送(局出し)するまでの日数となります。
発行は最短3営業日ですが、実際にカードを手にするのはそれ以降なのでもう少しかかります。ただ、カードの発行は早いほうに分類されますので、旅行の出発日が近い場合でも急いで申し込めば間に合うかもしれません。そうすれば旅行損害保険も利用することが可能です。
ただし、ETCカードに関しては最短6営業日発行となっていますのでご注意ください。
海外・国内旅行損害保険が付いている
通常のライフカードには海外・国内旅行損害保険が付帯していません。しかし、ライフカード〈旅行損害保険付き〉にはどちらも付帯しているのがメリットです。それぞれ細かく解説していきます。
最高2,000万円の海外旅行損害保険(自動付帯)
海外旅行損害保険は最高2,000万円となっており、自動付帯なので特に旅行前の申請や旅費の支払いをライフカード〈旅行損害保険付き〉でおこなう必要はありません。
海外旅行中の思わぬ事故やケガに対する治療費や、携行品の破損・盗難などに対して生じた損害を補償してくれます。保険内容については以下の表をご覧ください。
補償内容 | 最高保険金額 |
傷害死亡・後遺傷害 | 最高2,000万円 |
傷害治療費用 | 200万円 |
疾病治療費用 | 200万円 |
救援者費用等 | 200万円 |
個人賠償責任危険 | 2,000万円(免責金額無し) |
携行品損害 | 20万円(免責金額1事故3,000万円) |
会員期間中であれば、上記表に記載された保険内容は何度海外旅行に行っても適用されます。また、家族カード(年会費400円)を発行すれば、家族も保険の対象になります。
最高1,000万円の国内旅行損害保険(利用付帯)
国内旅行損害保険は最高1,000万円となっており利用付帯なので、国内での宿泊を伴う募集型企画旅行、宿泊施設の代金、各交通機関の乗車券や搭乗券などをライフカード〈旅行損害保険付き〉で事前に支払った場合に自動で保証されます。
この保険では、以下のような国内旅行中のケガや死亡・後遺障害を補償してくれます。(各サービス料金を事前にライフカード〈旅行損害保険付き〉で支払った場合適用)
- 航空機、鉄道、船への搭乗中の事故によるケガ
- ホテルや旅館などの宿泊施設での火災や爆発事故等によるケガ
- 宿泊を伴う募集型企画旅行に参加中の事故によるケガ
国内旅行損害保険の補償内容は以下の表の通りです。
補償内容 | 最高保険金額 |
傷害死亡 | 最高1,000万円 |
傷害後遺障害 | 40万円~1,000万円 |
残念ながら国内旅行損害保険は家族会員には適用されません。
最高200万円のシートベルト傷害保険
このシートベルト傷害保険というのはシートベルトが壊れた際の保険ではありません。シートベルト損害保険とは、日本国内で自動車乗車中にシートベルトを着用していた時に起こった事故に対する補償です。簡単に言うと交通事故ですね。
補償内容は以下の表の通りです。
補償内容 | 最高保険金額 |
死亡 (シートベルト着用中の事故日からその日を含めて180日以内) |
200万円 |
重度後遺障害
(下記の重度後遺障害を被ったとき) 1. 両目が失明したもの 2. 咀(そ)しゃくまたは言語の機能を全く廃したもの 3. その他身体の著しい障害により、終身常に介護を要するもの |
200万円 |
残念ながらシートベルト傷害保険は家族会員には適用されません。
カード会員保障制度
ライフカード〈旅行損害保険付き〉にはカード会員保障制度があるので、万が一ライフカードを盗難・紛失してしまい不正利用されてしまった場合でも、ライフカード側が被害額を補償してくれます。
不正利用の被害を届け出た日から60日以内に不正利用されたカード会員の損害額をすべて負担してくれますので、被害にあった際、あとから気づいた際には早めにライフカード電話窓口オペレータまで連絡して被害状況を報告しましょう。
カードの盗難・紛失に関しては以下の電話番号に連絡しましょう。
TEL:0120-225331(24時間・年中無休)
海外から:(81) 3-3431-1037(24時間・年中無休)
入会後1年間はポイントが1.5倍に
ライフカード〈旅行損害保険付き〉に入会してから1年間はポイントが1.5倍になります。通常は1,000円利用ごとに1ポイントが付きますが、1,000円利用ごとに1.5ポイントが付与されるということになります。
入会から1年間は還元率0.75%のフィーバータイムということですね。
誕生月はポイントが3倍に
ライフカード〈旅行損害保険付き〉のメリットの中でもかなり大きいのが、この誕生月はポイントが3倍になるということです。
通常の還元率は0.5%ですが、誕生月限定で1.5%にアップします。還元率1.5%は結構高いので、かなりお得です。
誕生月のカード利用回数制限などは特に存在しないので、必要なものをその月にまとめて買いまくるというのも可能です。利用限度額以内であれば、利用した金額すべてにポイントが3倍で付与されます。
さらに、家族カードを発行すれば家族カードの枚数分で誕生月のボーナスが利用できます。どういうことかというと、家族カードは家族それぞれの情報で発行します。そうすると各家族カードに誕生月3倍のボーナスがあるので、家族が4人いて、全員が家族カードを持っていれば、1年間に誕生月が4回ある計算になります。(家族の誕生日が被っていない場合)
家族カードの利用分の請求や付与されるポイントはすべて本カード会員のところに合算されるため、家族全員でポイントをお得に貯めることが可能になるのです。婚約者の分だけだとしても、合わせて年に2回もポイント3倍の月があるのはとてもお得ですね。
年間利用合計額が50万円以上でボーナス300ポイント
ライフカード〈旅行損害保険付き〉を1年間で50万円分以上利用するとボーナスポイントとして300ポイントを獲得することができます。
300ポイントを利用額に換算すると30万円分のポイントになるのでお得なボーナスポイントだといえますね。50万円利用した場合、通常500ポイントが付くので合わせて800ポイントになります。
L-mallでポイントが最大25倍にアップ
ライフカード〈旅行損害保険付き〉はL-mallを経由してネットショッピングをすると獲得ポイントが最大25倍になります。L-mallとは「LIFE-Web Desk」会員限定のショッピングモール(サイト)です。
いつものネットショッピングの前に「LIFE-Web Desk」に用意されているショップ一覧から好きなショップに行くだけでポイントがアップするのです。
L-mallには約500ものショップが用意されているので、いつものネットショッピングとほとんど変わらずに買い物を楽しむことができるでしょう。ショップには有名な楽天市場や旅行代理店、家電量販店があるので、買い物をする際はL-mallを経由しないとポイント面で損をするかもしれません。
基本ポイントがアップするステージ制
ライフカード〈旅行損害保険付き〉にはステージ制度が用意されています。過去1年間の利用金額の合計によって、翌年度以降のステージが変わってきます。
1年間に200万円以上カードを利用する必要がありますが、最高のプレミアムステージに達すると基本のポイント付与率が2倍になるので毎日の買い物がもっとお得になります。
ステージ名 | 利用金額 | 基本ポイント付与率 | 利用金額1,000円に対する付与例 |
プレミアムステージ | 200万円以上 | 2.0倍 | 基本ポイント:1.0ポイント
付与ボーナスポイント:1.0ポイント付与 合計2.0ポイント付与 |
ロイヤルステージ | 100万円以上~200万円未満 | 1.8倍 | 基本ポイント:1.0ポイント付与
ボーナスポイント:0.8ポイント付与 合計1.8ポイント付与 |
スペシャルステージ | 50万円以上~100万円未満 | 1.5倍 | 基本ポイント:1.0ポイント付与
ボーナスポイント:0.5ポイント付与 合計1.5ポイント付与 |
レギュラーステージ | 50万円未満 | 1.0倍 | 基本ポイント:1.0ポイント付与
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さすがにプレミアムステージはハードルが高いですが、スペシャルステージなら年間50万円以上の利用なのでそんなに高いハードルではないでしょう。生活費や光熱費をライフカード一枚に集中させるなどの工夫をすれば、一か月に41,700円ほどの利用でスペシャルステージに達することができます。
豊富なポイント交換先
ライフカード〈旅行損害保険付き〉は様々なポイント制度があり、効率よくポイントが貯めやすいことが分かったと思います。
そのようにして貯まったポイントは他社のポイントに移行したり、電子マネーなどに交換することができます。交換先の例は以下の表のようになっています。
交換コース | 内容 | 移行レート |
キャッシュバックコース | キャッシュバック | 1P(サンクスポイント)→4.55円 |
ポイント移行コース | dポイント | 1P→5dポイント |
楽天スーパーポイント | 1P→5楽天スーパーポイント | |
ベルメゾンポイント | 1P→5ベルメゾンポイント | |
ANAマイレージクラブ | 1P→2.5マイル | |
au walletポイント | 1P→5walletポイント | |
Gポイント | 1P→4Gポイント | |
年会費無料コース | 年会費無料 | 170P→次回の年会費無料 |
電子マネーコース | アマゾンギフト券 | 1,000P→5,000円分 |
ANA SKY コイン | 200P→900コイン(900円相当) | |
Vプリカ(発行コード) | 600P→3,000円分
1,000P→5,000円分 |
|
ギフトカードコース | JCBギフトカード | 1,000P→5,000円分 |
図書カードNEXT | 1,000P→5,000円分 | |
QUOカード | 1,000P→5,000円分 | |
JTB旅行券(ナイストリップ) | 1,000P→5,000円分 |
このほかにも様々なキッチン用品や生活用品などに交換することができるので、自分が交換したい好きなものがきっと見つかるでしょう。
ポイントは最大5年間有効(要申請)
ライフカード〈旅行損害保険付き〉のポイントは最大5年間有効です。しかし、最大5年間であって、5年間にするには条件があります。
ライフカード〈旅行損害保険付き〉のポイントは1年目に自動繰越されて、2年間の有効期限が確定します。(有効期限2年間は保証されている。)3年目以降は自動ではポイントが繰り越されないので自分で繰越手続きをおこなうことが必要になります。その繰越手続きは3回まで可能なので、合計で5年間の有効期限を獲得することができます。
ポイント有効期限が5年間もあるのは珍しいので、あまりカードを利用しないという方でもポイントの有効期限が気にならなくていいですね。
ライフカード〈旅行損害保険付き〉のデメリット
ライフカード〈旅行損害保険付き〉は旅行損害保険が付いており、ポイント制度も充実していてメリットが多いカードですが、メリットになる部分も存在するので確認しておきましょう。
2年目から年会費が1,250円かかる
ライフカード〈旅行損害保険付き〉は初年度の年会費が無料ですが、翌年度以降は通常の年会費として1,250円(税抜)が毎年かかってきます。
1,250円という金額自体はそんなに高い金額ではないかもしれませんが、何年もカードを利用しているとそこそこの金額になります。それに、年会費無料のクレジットカードでも旅行損害保険が付いているものは色々あります。
もし、ライフカードのポイント制度などの機能面で魅力を感じているのであれば問題ないのですが、旅行損害保険のみに魅力を感じているというのであれば、もう少しほかの年会費無料のカードも見て検討する必要があるかもしれません。
ETCカード利用ポイントはつかない
ライフカード〈旅行損害保険付き〉はETCカード利用分のポイントをもらうことができません。2017年6月30日まではETCカード利用分にもポイントがもらえていたのですが、その日以降ポイントが付かなくなってしまいました。
ライフカード〈旅行損害保険付き〉のETCカードの年会費は無料ですが、ETCカード利用分にもポイントが付くカードはたくさんあるので、わざわざライフカードのETCカードを利用する必要はないかもしれませんね。
基本還元率が低い
ライフカード〈旅行損害保険付き〉の基本還元率は0.5%とあまり高い還元率ではありません。年間の利用金額を増やしていけばステージをアップして基本の還元率を最大2倍まで上げることが
可能です。さらに誕生月に利用すれば3倍になるので、そのような利用方法でカバーするしかありません。
通常の還元率で1%並みのカードは色々あるので、還元率の低さが気になる方はほかのカードも検討することをおすすめします。
ライフカード〈旅行損害保険付き〉の基本情報
- 年会費 初年度無料、通常1,250円(税抜)
- 家族会員年会費 初年度無料、通常400円(税抜)
- ETCカード年会費 無料
- 申し込み資格 国内在住の18歳以上の方(高校生は除く)、未成年者は親権者の同意が必要
- 電子マネー 楽天Edy、iD
- 国際ブランド VISA、Mastercard、JCB
- 保険 国内旅行損害保険は最高1,000万円(利用付帯)
海外旅行損害保険は最高2,000万円(自動付帯)
シートベルト傷害保険は最高200万円
ショッピング保険はなし - ポイント ライフサンクスポイント、1,000円利用ごとに1ポイント
- ポイント還元率 基本は5%
- ポイント有効期限 最長5年間
旅行によく行くならライフカード〈旅行損害保険付き〉がおすすめ
今回紹介したライフカード〈旅行損害保険付き〉と通常のライフカードは、保険が付いているか否かの違いと年会費がかかるか否かの違いしかなく、それ以外は基本的に同じ機能を持ったクレジットカードです。
ライフカード〈旅行損害保険付き〉は海外旅行では最高2,000万円、国内旅行では最高1,000万円の損害保険がついています。さらにシートベルト傷害保険も最高200万円が補償されています。
もしあなたが旅行などによく行くというのであれば、年会費が多少かかってもライフカード〈旅行損害保険付き〉を利用することをおすすめします。しかし、旅行にもあまり行かず、シートベルト傷害保険なんて全く利用しなさそうというのであれば、年会費が無料の通常のライフカードの方がコストもかからないので良いでしょう。
ただ、どちらのカードを選んでも誕生月にポイントが3倍になったりとお得に利用できる面は多いので、利用の仕方によっては大変便利なクレジットカードです。自分にあったライフカードを利用して快適なカードライフをお送りください。