JCB法人カードのメリットとデメリットを徹底解説!高コスパで利用しやすいクレジットカード

会社のビジネスカードはどんな基準で選びますか?

今回紹介するJCB法人カードは年会費が安いことや、申し込みの際に決算書の提出が不要な事もあって、起業したての会社でも申し込みやすいビジネスカードとなっています。付帯保険の内容も充実しているので、社員の方々に持たせても問題ないカードでしょう。

今回の記事ではJCB法人カードについてメリットやデメリットも含めて詳しく解説していきたいと思います。では、まずはJCB法人カードの基本的なスペックに関して解説していきます。

JCB法人カードとは

JCB法人カードとは、JCBが発行するビジネス用のクレジットカードです。

年会費が安い割にサービスが充実していることやポイント制度が様々で、ポイントが貯めやすいことが特徴です。

さらに付帯保険は最高3,000万円と、一般カードとしては十分な補償金額になっています。

年会費

JCB法人カードの年会費は1,250円(税抜)です。オンラインから入会した場合のみ初年度の年会費が無料になります。

年会費はかかりますが、ごく一般的な金額なので気にする必要はないでしょう。

追加カード

JCB法人カードはETCカードと社員用の追加カードが発行できます。

ETCカードの年会費は無料ですが、社員用追加カードの年会費は本カードと同様に1,250円(税抜)がかかります。オンラインからの申し込みであれば追加カードの年会費も初年度無料になります。

追加カードに発行枚数上限はないので、社員の数が多くても安心して発行することができます。

申し込み資格

申し込みができるのは、18歳以上で法人または個人事業主の方です。

申し込み方法

申し込みはネットからおこなうことができます。

法人の方は、「半年以内に発行した登記簿謄本」「本人確認書類」の2つが必要になります。個人事業主の方は、本人確認書類があれば大丈夫です。

オンライン入会の場合は追加カードも含めて初年度の年会費が無料になるので、必ずオンラインから入会するようにしましょう。

国際ブランド

JCB法人カードの国際ブランドは言うまでもなくJCB一択です。

国内の利用であれば問題ないのですが、海外に出張等で行かなければならない場合は、VISAかMastercardが使えるカードをサブカードとして持っておいた方が良いでしょう。

ポイント制度

JCB法人カードのポイントはOki Dokiポイントといい、1,000円ごとに1ポイントが貯まります。

還元率

JCB法人カードの還元率は0.5%です。このままでは一般的なクレジットカードとほとんど変わらないので大した還元率ではありませんが、JCB法人カードは還元率を上げる方法があるので、以下でご紹介します。

JCB STAR MEMBERS

JCB法人カードにはJCB STAR MEMBERSというJCB特有のサービスが適用されます。JCB STAR MEMBERSとは、年間のカード利用金額によって特典が与えられるものです。その特典の一つがOki Dokiボーナスアップです。

Oki Dokiボーナスアップでは、通常よりも多くのポイントを獲得することができ、カードを利用すればするほどポイントが貯まる仕組みになっています。条件とポイントアップに関しては以下の表をご覧ください。

利用金額合計 メンバーランク名称 ポイントアップレート 還元率
100万円以上 スターα 20%アップ 0.75%
50万円以上 スターβ 10%アップ 0.6%

年間のカード利用金額が100万円以上になれば、ポイント還元率は0.75%となります。

MyJチェック登録でポイント2倍

さらに、MyJチェックに登録して、海外でカードを利用すれば還元率が2倍になります。海外で20万円利用した場合は、通常200ポイント獲得のところ、400ポイントを獲得することができます。

ちなみにMyJチェックは、登録するとカード利用明細書の送付が停止されます。そして、登録後はMyJCBの「カードご利用代金明細照会画面」にて明細を確認することになります。

「なんでわざわざMyJチェックに登録しなきゃいけないの?」と疑問に思う方もいるでしょうが、これを推奨する理由は安全かつ便利だからです。紙で明細書を発行しないということは、リアルで誰かに明細書を見られるリスクがなくなるということです。自宅で明細書を破棄する必要も手間も省けるので一石二鳥になります。さらに、明細は見たい時にネットから見ることができるので、紙の明細書よりも管理が楽です。

また、この後解説する付帯保険のうち旅行損害保険に関してはMyJチェックの登録が必須条件なので忘れずに登録しましょう。

JCB ORIGINAL SERIESパートナー

ポイントを多く獲得する方法はまだあります。それはJCB ORIGINAL SERIESパートナーでカード利用をすることです。JCB ORIGINAL SERIESパートナーは加盟店を指し、そこでカード利用をすることによってOki Dokiポイントが2倍以上にアップします。

対象のJCB ORIGINAL SERIESパートナーは以下のようなものがあります。

  • アマゾン
  • スターバックス
  • 昭和シェル石油
  • セブンイレブン
  • 洋服の青山
  • タイムズパーキング
  • ビックカメラ
  • ニッポンレンタカー
  • 高島屋

ドミノ・ピザ など多数

有名で普段から利用しているお店も多いでしょうから、ポイントをお得に貯めるにはピッタリです。

ポイント交換先

貯めたOki Dokiポイントは様々な他社ポイントやマイル、寄付金に交換することができます。多くは以下の表でまとめていますが、表に載っていない商品も一部あります。

ジャンル 交換先 交換レート
提携先各社のポイント nanacoポイント 1P→5P
dポイント 1P→4P
au WALLET ポイント 1P→4P
ビックカメラ ビックポイント&ビックネットポイント 1P→5P
楽天スーパーポイント 1P→4P
楽天Edy 1P→3円
スターバックス カード 1P→4円
Tポイント 1P→4P
WAONポイント 1P→4P
Pontaポイント 250P→1,000P
航空系マイル・クーポン交換 JALマイレージバンク 1P→3マイル
ANAマイレージクラブ【マイル】 1P→3マイル
ANAマイレージクラブ【ANA SKY コイン】 1P→3コイン
デルタ航空 スカイマイル 1P→3マイル
JCBプレもカードOki Dokiチャージ 1P→5円
ポイントチャリティー 公益団法人 日本ユネスコ協会連盟 1P→5円
公益財団法人 日本ユニセフ協会
WWFジャパン(公益財団法人 世界自然保護基金ジャパン)
日本赤十字社
特定非営利活動法人 国連UNHCR協会
国連WFP
特定非営利活動法人 国境なき医師団日本
Present Tree(認定NPO法人 環境リレーションズ研究所)
公益社団法人 日本臓器移植ネットワーク
キャッシュバック 1P→3円
パートナーポイントプログラム アマゾンでの買い物 1P→3.5円
商品交換 商品ごとに異なる

このように様々なポイント交換先があるので、貯めたポイントは無駄なく利用することができます。

ポイント有効期限は2年間

JCB法人カードのポイント有効期限は最大2年間となっています。2年間の有効期限があれば十分にポイントを貯めることができるので、安心して利用することができます。

付帯保険

JCB法人カードには国内・海外旅行損害保険、ショッピング保険が付帯しています。補償金額などの内容は以下の各項目で解説していきます。

国内旅行損害保険

MyJチェックに登録した方が国内旅行損害保険の対象者となります。

補償内容 補償金額
死亡・後遺障害 最高3,000万円
入院費用 1日5,000円
手術費用 最高20万円
通院費用 1日2,000円

海外旅行損害保険

こちらも国内旅行損害保険と同様に、MyJチェックに登録した方が海外旅行損害保険の対象者となります。

補償内容 補償金額
死亡・後遺障害 最高3,000万円
傷害治療 1事故につき100万円まで
疾病治療 1回の病気につき100万円まで
賠償責任 1事故につき2,000万円まで
携行品損害 1旅行につき20万円まで

保険期間中最大100万円

(自己負担額3,000円/1事故)

救援者費用等 100万円まで

ショッピング保険

ショッピング保険は、補償期間中にJCB法人カード会員がカードを利用して購入した物で、購入日から90日以内に偶然起こった事故によって損害を受けた場合にのみ適用されます。

補償内容 補償金額
海外での利用 最高100万円(自己負担額10,000円/1事故)

海外での利用に限られますのでご注意ください。

JCB法人カードのメリット

ここまでの解説でも分かるように、非常にスペックが優れており、使い勝手が良いカードなのがJCB法人カードです。以下では、その中でも際立つメリットに関して言及していきます。

年会費が1,250円と安い

JCB法人カードの年会費は1,250円とクレジットカードの年会費の中では安い方にあたります。

初めてのビジネスカード発行であっても申し込みやすい年会費設定になっているので、ハードルも低くなるでしょう。

それでいて付帯サービスなどは充実しているので、コスパ的にも優れています。

旅行損害保険が一般カードとしては高額

JCB法人カードの旅行損害保険は、旅行先での被害を最高3,000万円まで負担してくれます。

年会費1,000円程度のクレジットカードの場合、一般カードでもビジネスカードでも、全く付いていないか、約2,000万円が相場ですが、JCB法人カードはそれより1,000万円も上回る補償額になるので、大変お得でおすすめです。

ポイントが貯めやすく、使いやすい

JCB法人カードはポイントが貯めやすいこともメリットとして挙げられます。JCB STAR MEMBERS により、カードを利用すればするほどメンバーランクが上がり、ポイントが最大で0.75%還元になりますし、JCB ORIGINAL SERIESパートナーで利用すれば、いつもどおりの利用をしているだけでポイントがアップします。

さらに、貯めたポイントは前述したような様々な交換先が用意されているため、無駄なく還元することができます。出張が多い会社であれば、マイルに交換してお得に飛行機を利用することもできるでしょう。

起業したてでも申し込みやすい

JCB法人カードは企業したてであったり、個人事業主の方でも発行しやすいビジネスカードとなっています。

その根拠は何かというと、申し込みの際に必要な書類が法人の場合、半年以内に発行した登記簿謄本・本人確認書類の2つで良いからです。

審査が厳しい場合は、決算書2期分などのさらに詳しい書類が必要になる場合があります。そのためそういったカードに比べてJCB法人カードは起業したての企業でも申し込みやすいカードとなっています。(必ず発行できるとは限らないのでご注意ください。)

JCB法人カードのデメリット

JCB法人カードは非常に優秀なカードなので、挙げるほどのデメリットがありませんでした。ですが、1つだけ気になることがあったので解説します。

追加カードの年会費が高い

JCB法人カードの追加カードは上限枚数なく発行できることがメリットではありますが、年会費が1,250円と本カードと同じ金額分かかってしまいます。

社員が100人いて、全員分カードを発行しようとした場合は、年会費だけで125,000円もかかることになります。これではコスパが良いのか悪いのか分からなくなってしまいますね。

初年度の年会費はオンライン入会によって無料になりますが、翌年以降の年会費がかかることを防ぎたい場合は、年会費が無料のビジネスカードをおすすめします。

ビジネスカードで年会費が無料のものは種類的に限られてしまいますが、ライフカードビジネスライトなどのカードであれば、年会費もかかりませんし利用限度額も高めな設定にできるのでおすすめできます。

JCB法人カードの基本情報

JCB法人カードの基本情報は以下にまとめておきますので参考にしてください。

申込資格 18歳以上法人または個人事業主の方
年会費 1,250円(税抜)
追加カード 社員用カードの年会費は1,250円(税抜)

ETCカードの年会費は無料

付帯保険 国内旅行損害保険 最高3,000万円

海外旅行損害保険 最高3,000万円

ショッピング保険 最高100万円

国際ブランド JCB
限度額 10万~100万円
ポイント制度 Oki Dokiポイント 1,000円利用ごとに1ポイント
還元率 0.5%~0.75%

JCB STAR MEMBERS最大0.75%

JCB ORIGINAL SERIESパートナーで2倍以上

発行スピード 約3週間
その他 旅行損害保険の利用にはMyJチェックの登録が必要

コスパが高く高還元率なのはJCB法人カード

今回解説してきたように、JCB法人カードは年会費が1,250円と安いながらも旅行損害保険が最高3,000万円、ポイントプログラムが充実していてポイントが貯めやすいなどコスパが良いビジネスカードとなっています。

追加カードは年会費が本カードと同様に1,250円かかってしまうというデメリットもありますが、それを加味してもコスパが良く、ビジネスカードとしての利用はとても便利で使いやすいです。

JCBから直接発行されているプロパーカードであるため、セキュリティも期待できるのが良いところです。もし起業したての会社であっても、審査に通る可能性が十分にあるカードですので、ビジネスカードの発行を検討している場合は、このJCB法人カードがおすすめです。

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