平成も終わり5月1日からはいよいよ令和元年がやってきますね。
令和に変わることも大変おめでたいことですが、それより皆さんは楽しみなことがあるのではないでしょうか。そう、「ゴールデンウィーク10連休です。」
普段のゴールデンウィークよりかなり長くなっている今年のゴールデンウィーク。バカンスや、帰省などを長期で行う人も多いのではないでしょうか。
楽しいことが多いゴールデンウィーク10連休ですが、実は思わぬ落とし穴もあるのです。それは「クレジットカードの引き落とし日」です。
普段は固定のクレジットカード引き落とし日なので気にしない方が多いですが、10連休に伴い、引き落とし日が変わっているクレジットカード会社、銀行が多いです。
ゴールデンウィークは通常よりも出費が多いことも事実です。
今回は、ゴールデンウィーク10連休中にクレジットカードでトラブルが起きないように「引き落とし日」についてまとめていきたいと思います。
支払い日と締め日の違い
ゴールデンウィーク中の「引き落とし日」について話す前に、まずはクレジットカードの支払いにおいて大切な「締め日」と「支払日」の違いついてまとめていきたいと思います。この2つの日にちをしっかりと理解しておかないと、普段の買い物の時でも、買い物のしすぎで支払いが間に合わなくなってしまうケースや、支払日に口座残高が足りないといったトラブルが起きてしまいます。
締め日は支払いの決定日
締め日とは「クレジットカードで前月の支払い日の次の日からクレジットカードを利用した金額の合計をする日」のことです。
例えば、締め日が「20日だった場合、当日の20日までにクレジットカードで買い物をすると、その使用金額が20日で締め切られるということです。つまり、21日以降の買い物は翌日の締め日で締め切られます。
締め日は「締め」ということだけあって月末を想像しがちです。しかしながら、クレジットカードの締め日はカード会社によって異なります。月の初めが締め日のカード会社もあれば、月の後半にしめて翌々月が支払い。なんてカード会社もあります。自分が持っているクレジットカードの締め日は必ず確認するようにしましょう。
締め日で注意することは2点です。1つ目は利用した店での請求処理によって締め日に間に合わない場合があります。「締め日で決定される支払い金額は、実際の買い物のタイミングとずれる可能性がある」ということです。
例えばB店で洋服を買ったとします。B店で買ったのは20日なので締め日の20日に通常は含まれます。しかし、B店からクレジットカード会社への請求処理が次の日に行われた場合、B店で買い物した支払い金額は次の月の締め日合計になります。このようにタイムラグが生じることはよくあるので注意しましょう。
もう1点注意することは、締め日に土日祝日は関係ないということです。締め日は、土日祝日の休みには全く左右されることはありません。あくまでもネット上で処理が行われますので、休みなどは関係ありません。バイトは給料が土日に支払われないことが多く、土日に支払日が当たった場合、前倒しで支払われることがあるでしょう。しかし、クレジットカードの締め日にはそのようなことがないので注意が必要です。
支払日は銀行口座から引き落とされる日
支払日は、締め日で確定した金額が銀行口座から引き落とされる日のことです。
先ほどの締め日の例でいうと、20日の締め日で確定した金額が月末に口座から引き落とされます。この際に、クレジットカードを登録している銀行口座の残高が支払い金額より少ない場合、「支払い遅延」という形になってしまいます。気をつけましょう。
支払日で気をつける点は、土日祝日で支払日が前後するということです。土日祝日、銀行は休みです。そのため、引き落とされる日が前後します。多くの場合、休日と支払日が重なった場合、その翌営業日に引き落としが行われます。前倒しで金曜に引き落としがされる銀行もないわけではないのであらかじめ自分の契約しているクレジットカード会社の規約を読んで理解しておきましょう。
クレジットカードの引き落とし時間は銀行によって違う!
引き落とし日(支払日)が各金融機関によって異なることは理解できましたね。では引き落とし時間はどうでしょうか。実は、引き落とし時間についても各金融機関によって設定している時間が異なるのです。
1日に1回引き落とす銀行もあれば、複数回引き落としを行う銀行もあります。また、当日に入金が完了していれば、入金された時に引き落としを行う銀行もあります。
銀行の代表格と言える、三菱UFJ、みずほ、三井住友、ゆうちょのどの会社もクレジットカードの引き落とし額は前日までに入金するのが原則であると答えました。全ての会社はそれぞれ違う時間帯で引き落としを行なっていましたが、システムの都合や時間差などによって対応を防ぐために時間をずらして行なっているだけだとのことです。
前日までにきちんと入金を行なっておけば引き落としの時にトラブルなどにならずに済みます。また、金融機関によっては前日の深夜から引き落としを行なっている機関もあります。前日までにきちんと入金を行なっておかなかった場合は「延滞金」というものが発生します。
延滞金に気をつけよう。知らないうちに支払額が増えているかも!?
もし支払日当日に入金が間に合わなかったら「延滞金」というものが発生します。
この延滞金のシステム。レンタルビデオ店などと似ています。延滞金が発生した場合、延滞金の支払いが遅れれば遅れるほど延滞料金の金額も大きいものとなっていきます。
また延滞を繰り返すと信用情報に傷がつき、新しいクレジットカードが発行できなくなってしまいます。キャッシュレスの時代に新しいカードが発行できなくなってしまうとかなり大変です。1回の延滞でも信用情報に傷はつくので気をつけましょう。
一般的にクレジットカードの延滞金の年率は決まっています。消費者契約法という法律で定められており、最大でも14.6%となっています。カード利用代金に延滞金の年率をかけ、それを365日で割ります。そこからさらに、期日経過日数をかけた金額が、延滞金の料金として請求される仕組みになっています。
例えば、10万円の支払いが10日間遅れてしまった場合で考えましょう。
100,000円 × 0.146 ÷ 365 × 10 = 400
支払い金額は400円となります。今回は0.146という最大年率で考えましたが、年率はクレジットカード会社によって数字が異なります。この年率についても会員規約でチェックしておきましょう。
クレジットカード会社別の締め日と支払日一覧
ここまで、クレジットカードの締め日と支払日、さらに延滞してしまった時にどのようになるのか説明しました。
自分でクレジットカード会社の締め日と支払日を確認した方が良いのですが、実際に調べるのは少し面倒ですよね。そこで日本で主に使われているクレジットカード会社の締め日と支払日をまとめました。参考にしてください。
カード会社名 | 締め日 | 支払日 |
NICOSカード | 5日 | 当月27日 |
ライフカード | 5日 | 当月27日もしくは翌月3日 |
MUFGカード | 15日 | 翌月10日 |
JCBカード | 15日 | 翌月10日 |
シティカード | 15日 | 翌月10日 |
セブンカード・プラス | 15日 | 翌月10日 |
三井住友トラストカード | 15日 | 翌月10日 |
リクルートカード | 15日 | 翌月10日 |
DCカード | 15日 | 翌月10日 |
三井住友カード | 15日 | 翌月10日 |
月末 | 翌月6日 | |
楽天カード | 月末 | 翌月27日 |
オリコカード | 月末 | 翌月27日 |
アプラスカード | 5日 | 翌月27日 |
アメリカン・エキスプレス | 会員で個別に設定可能 |
気になるゴールデンウィーク10連休の引き落とし日
さて、ここまでは通常の支払日などについてまとめてきました。ここからは、今年のゴールデンウィーク10連休の気になる情報をまとめていきたいと思います。今年のゴールデンウィークの休日はこのようになっています。
4月27日 | 土曜日 |
4月28日 | 日曜日 |
4月29日 | 昭和の日 |
4月30日 | 国民の休日 |
5月1日 | 新天皇即位の日・改元記念日(祝日) |
5月2日 | 国民の休日 |
5月3日 | 憲法記念日 |
5月4日 | みどりの日 |
5月5日 | こどもの日 |
5月6日 | 振替休日 |
実際に並べてみると本当に長いですね。サービス業の人にとっては大変な休みになることは間違えありません。また、各観光地でも大混雑が予想されます。あらかじめ準備が必要ですね。
銀行について
銀行窓口は、銀行法が定めている休業日の範囲で休日となります。ゴールデンウィーク10連休と照らし合わせると、なんとほとんどの銀行は10連休中に休みを取っているようです。一部銀行については連休中でも一部店舗で営業を行なっているようです。自分のメインバンクがどのように休みとなっているかあらかじめ必ず調べておきましょう。
GW中の営業日は不運なことに月末と月初めです。そのために普段でも混雑が予想されています。ましてや10連休です。相当な混雑が見込まれます。あらかじめ入金などの用事がある方は26日前までに用事を済ませておくとスムーズに行くと思います。くれぐれも、26日、7日に銀行に用事があるようなスケジュールは立てないようにしましょう。
GW中のATMの利用
「ゴールデンウィーク10連休 ATM」で検索すると必ずと言っていいほど、「現金不足」というキーワードが出てきます。これはどういうことかと言うと、GW中はATMの稼働はあるが、現金の補充をあまり行わないと言うことです。
一般社団法人全国銀行協会ではすでにアナウンスをしています。調べてみてください。キャッシュレス決済の時代になりつつありますが、いまだに地方ではキャッシュレス決済ができないお店もたくさんあります。ゴールデンウィーク10連休中に地方の旅行などに行く方もいると思います。そうした時に、ある程度現金がないと困るでしょう。
現金が必要な人は連休前に必ず用意しておくようにしましょう。最悪、GW中もATMは稼働しているので安心してください。
銀行に振り込む場合
銀行への振込は以前できませんでしたが、昨年から「モアタイムシステム」というシステムが導入され、24時間365日「即時振込」が可能になりました。
3大メガバンクを筆頭に、全国銀行協会に加盟している金融機関全てで振込が可能です。ですが、先ほども言ったように、GW前後は銀行の大混雑が予想されます。あらかじめ余裕を持って振込を行なっておくと良いでしょう。
口座引き落とし日について
さて、今回のテーマである口座引き落とし日です。ゴールデンウィーク10連休中に口座支払日が設定されている場合、口座からの引き落とし日は翌営業日です。(5月7日)
クレジットカードは上記した通り、ほとんどの会社が27日に支払いを設定しています。また、月末引き落としの会社もあります。基本的にほとんどの人が5月7日に引き落とされると考えて大丈夫です。ですから、5月7日の銀行口座の残高はあらかじめ注意しておきましょう。心配な方は、自分のクレジットカード会社に問い合わせてみると良いかもしれません。
リボ払いや分割払いの人の注意点
リボ払いや分割払いを設定している人は金利に注意が必要な場合があります。今回のゴールデンウィーク10連休は引き落とし日が10日先になります。10日先になると言うことはその分金利が余分に着くということです。
トータルで見たら微々たるお金かもしれませんが、大切な自分のお金です。木になる方は事前に繰り上げ返済の手続きなどを行なっておくとリスクを最小限に抑えることができるでしょう。
GW前の準備が大事!
いかがでしたか。今回はゴールデンウィーク10連休中のクレジットカードの引き落とし日についてまとめました。
引き落とし日の情報以外も詳しく掲載したので参考になったのではないでしょうか。ゴールデンウィーク10連休中にトラブルを起こさないためにはまずは自分が使っているクレジットカードの会社の規約とメインバンクの締め日、支払日をきちんと把握することが必要です。
皆さんがクレジットカードでトラブルなく楽しいゴールデンウィーク10連休を過ごすことを祈っています。最後まで読んでいただきありがとうございました。