就職をきっかけにクレジットカードを初めて発行したいと考える方は多いでしょう。
特に、高卒の方の場合では学生の間にクレジットカードを作ってきていないわけですから、就職のタイミングがカード発行のタイミングにぴったりなのです。
とはいえ、初めてカードを発行する際には、「どんなことに気をつければいいの?」「クレジットカードっていっぱいありすぎてどれがいいのかわからない!」などと様々な疑問が浮かんでくると思います。
この記事では、そんな悩める新社会人のために、初めてクレジットカードを発行する際の注意点やおすすめのカード、そして審査通過のポイントをわかりやすく紹介していきます!
新社会人が初めてクレジットカードを発行するときに気をつけることとは?
新社会人が初めてクレジットカードを発行する際に気をつけるべき4つのポイントがあります。
・ポイント還元率
・カードブランド
・付帯サービス
上のポイントについて詳しく見ていきましょう。
年会費は無料を選ぼう
クレジットカードの中には年会費が有料なものと、無料なものがあります。
その値段も大きく幅があり、完全に永年無料なものから、年会費数百円のもの、あるいは年会費が数十万円かかるものまであるのです!
こうした中で、初めてクレジットカードを発行するという新社会人のあなたには、「年会費無料」のクレジットカードをおすすめします。
なぜなら、年会費無料カードは新社会人であっても審査に通りやすく、なおかつ機能も申し分ないため!
現代では多くの年会費無料のカードが発行されており、中には年会費がかかるカードよりもスペックが高いカードだってあるのです。
新社会人の皆さんのなかには、大手企業やベンチャー企業に入って多くの収入があるという方もいらっしゃるでしょう。
しかし、収入が多いからと言って年会費の高いカードを申し込むのも得策とは言えません。
というのも、年会費が高いカードは、その分ステータスが高く、審査も厳しいためです。
たしかに収入があるという点では有利ですが、クレジットカードの審査では収入だけではなく社会的地位や勤続年数、過去の信用情報なども参考にされるため、収入以外の点で審査に落ちてしまう可能性があるのです。
したがって、新社会人の皆さんは、年会費無料のカードの中で、一番自分にあったカードを見つける、ということを第一に覚えておきましょう!
「初年度」年会費無料?「実質」年会費無料?
一口にクレジットカードの年会費が無料だからといって、本当にそれが完全に無料であるとは限りません。
というのも、クレジットカードの年会費では、「初年度」無料というシステムと、「実質」年会費無料というシステムが多くあるため。
まず、初年度年会費無料は、その名の通りカードを申し込んだ年度は年会費がかからない、というシステムです。
つまり、2年目以降は年会費がかかってしまうということですね。
また、クレジットカードには実質年会費無料にもいくつかのバリエーションがあり、「年1回の利用で無料」というものや、「年会費分をポイントで還元」などがあります。
さらに、この2つを組み合わせたシステム、すなわち「初年度年会費無料」かつ「2年目は年1回以上の利用で無料」といったカードも多くあります。
完全無料であることに越したことありませんが、「年1回の利用で無料」というカードであれば、それこそ「実質年会費完全無料」でカードを使えるため、これらのカードも選択肢に入れておきましょう。
ポイント還元率は高いほうがいい!
クレジットカードを使う一番お得なところと言えば、やはりポイントですね。
多くのクレジットカードでは0.5%〜1.0%のポイント還元率を採用しており、100円使えば1ポイント、1000円使えば5ポイント、などの方式を採用しています。
ここで「ポイント還元率が1.0%のカードを選ぼう!」というのは当たり前な話ですし、言われなくてもわかることですよね。
しかし、ここで着目したいのは、特定のお店や支払い方法でポイント還元率が上がるカードが多くある、ということ。
この記事で紹介するカードは、全て年会費無料にもかかわらず、通常還元率が1.0%と、非常に高還元率です。では、どこで差をつけるかというと、ポイント還元率があがる特定のお店や支払い方法です。
例えば、Amazon.co.jpや楽天市場などのECサイト、スターバックスなどのリアル店舗で上がることもありますし、PayPayやSuicaなど、特定の支払い方法でポイント還元率がアップするカードもあります。
すなわち、通常還元率が高いからという理由だけでカードを選ぶのではなく、「普段あなたが使っているお店・支払い方法」で高い還元率を誇っているカードを選ぶと、よりお得にカードで買い物できるということ!自分にあったカードを選ぶことを忘れずに覚えておきましょう。
国際ブランドはメジャーどころを選ぼう
クレジットカードには多くの種類がありますが、国際ブランドという分類方法をご存知でしょうか?国際ブランドという名前は聞いたことがなくても、「VISA」「MasterCard」「JCB」という名前は聞いたことがある方も多いでしょう。
これらは決済ブランドとも言われ、それぞれ対応している店舗が限られます。上記の3つの他には、アメックスやダイナース、銀聯などが挙げられます。
クレジットカードを初めて発行するという場合には、初めに挙げた「VISA」「MasterCard」「JCB」のカードをおすすめします。
これらは日本国内で非常に多くのシェアを誇っており、カードを使うことのできるお店では基本この3つはすべて使えると思っても問題ありません。
もしこの中から強いて一つ挙げるとすれば、VISAです。
国際シェアがNo.1で、海外旅行や海外出張でも使うことができます。
特に、JCBは海外ではあまり使えないので、日本国外でのカード利用を考えている方にはVISAをおすすめします。
また、2枚目以降のカードを発行するという場合には、すでに保有しているカードのブランドとは別のブランドのカードを選ぶようにすると、抜けがなくなりますよ。
付帯サービスも忘れずに
また、クレジットカードには付帯サービスが充実しているものがあります。
年会費無料のクレジットカードであっても海外旅行傷害保険や国内旅行傷害保険がついてくることがありますし、旅行の際のサポートデスクや、特定のお店での優待があることもあります。
ただ、付帯サービスはあくまで付帯サービスなので、そこまで重視しなければならないというわけでもありません。「ついていたらラッキー!」程度に思っていても問題ないでしょう。
なお、付帯サービスが重要になってくるのは、年会費のかかるゴールドカードなどです。
ゴールドカードの場合は空港で飲み物やインターネットを無料で利用できる空港ラウンジを利用できたり、ショッピングやケータイ・スマートフォンの補償を利用できたりします。
これらの付帯サービスに魅力を感じる方は、将来的にゴールドカードなどステータスカードの利用も考慮に入れておきましょう。
新社会人におすすめクレジットカード5選
さて、カードを選ぶ際に気をつけるべき点を紹介してきたので、今度は具体的におすすめなクレジットカードを紹介していきます!
5枚のカードはどれもとてもお得なカードなので、ランキング形式ではなく、それぞれのカードの特徴を比較しながら説明していきます。
そのため、5つすべてをしっかり比較して、自分にあったクレジットカードを申し込むことをおすすめします。
JCB CARD W
まず、JCB CARD Wを紹介します。
JCB CARD Wは年会費完全無料で、国際ブランドはJCBのみ、ポイント還元率は1.0%です。
このカードの申し込みには39歳以下という条件があり、若者向けカードとして非常に人気の一枚です。
このカードの大きな利点は、ポイント還元率が大幅アップするお店がたくさんあるということ。
スターバックスカードにチャージする際には5.5%、セブンイレブンやAmazonでは2.0%の還元率でポイントを貯めることができるのです。Amazonで還元率2.0%は、Amazon公式カードよりも高いポイント還元率となっているため、Amazonを多く使うであろう若者には非常に嬉しい点と言えるでしょう。
特徴
・また、カード会社として有名なJCBなので、カードに関するサポートも充実
・海外旅行傷害保険は最大2,000万円まで利用付帯
・ショッピングガード保険も海外で最高100万円まで付帯
そのため、はじめての1枚としてとても選びやすいカードと言えるでしょう。
三井住友VISAデビュープラス
次に紹介するのは、三井住友VISAデビュープラスです。
三井住友VISAデビューカードは初年度完全無料・2年目以降も年に1度以上の利用で年会費無料となります。国際ブランドはVISAのみで、ポイント還元率は1.0%です。
こちらも「デビュー」の名の通り若者向けのカードとなっていて、申し込みは18〜25歳までです。
三井住友カードという非常に歴史のあるカード会社が発行しているカードなので、こちらもサポートが充実しており、はじめての1枚として安定と言えるでしょう。
特徴
・26歳以降は自動的にプライムゴールドカードに切り替わる
・ApplePayとiDのほかに、WAONやPiTaPaにも対応
特に三井住友VISAカードでは多くのキャンペーンを実施しているのが特徴で、「50階に1回の確率で支払いがタダになる」というキャンペーンを実施していることもあります。
楽天カード
次は、楽天カードです。楽天カードマンや楽天パンダなど、CMでもきっと見たことがあるでしょう。
楽天カードは年会費は完全無料で、ブランドはVISA、Master、JCB、AMEXから自由に選ぶことができ、ポイント還元率は1.0%です。
やはり楽天カードの利点は、楽天市場や楽天トラベルでお得にポイントが貯まることですね。ポイント還元率が大幅にアップする、というわけではありませんが、通常楽天を利用して貯まる楽天スーパーポイントがカード利用でも貯まっていくため、実感としてポイントがザクザク貯まっているという印象を受けることができます。
また、楽天スーパーセールやお買い物マラソンなど、楽天市場では多くのお得なキャンペーンを実施しているので、そうした楽天のサービスを一番享受できるのが楽天カードと言えるでしょう。
特徴
・楽天ポイントカードとして更にポイントを貯めることができる
・海外旅行保険が最大2000万円まで付帯
楽天カードは楽天市場など楽天のサービスを頻繁に使っている方や、カードや買い物のポイントを楽天スーパーポイントとして一本化したいという方に強くおすすめできるカードです。
ヤフーカード
次に紹介するのは、ヤフーカードです。
Yahoo! Japanが発行するカードで、年会費は完全無料、ブランドはVISA, Master, JCBから選ぶことができ、ポイント還元率は1.0%です。
このカードの利点は、Tポイントが貯まるということと、Yahoo!ショッピングやPayPayとの相性がいいということです。
ヤフーカードで貯まるポイントはあの有名なTポイントです。
日本最大のポイントサービスなので、すでにTポイントを貯めているという方も多いでしょう。
もちろんすでに保有しているポイントはカードで取得したポイントと合算できるので、ポイントをどんどん貯めていくことが可能です。
また、ヤフーカードを用いてYahoo!ショッピングやLOHACOを利用することで、ポイントが3.0%になるのです!
馴染みがない方もいらっしゃるでしょうが、Yahoo!ショッピングはAmazonや楽天市場と同様に、様々な商品が販売されているECサイトで、LOHACOは日用雑貨のショッピングサイトです。
普段の買い物がポイント還元率3.0%でできるとなると、Amazonや楽天からこちらに乗り換えるのも一つ手かもしれません。
特徴
・PayPayはヤフーカードからチャージすると1.0%ずつポイントが貯まる
・最大還元率は13%!
したがって、今までにたくさんのTポイントを貯めている方や、PayPayをよりお得に使いたいという方は、ヤフーカードを発行することをおすすめします。
ビックカメラSuicaカード
最後に紹介するのは、ビックカメラSuicaカードです。
ビックSuicaカードはその名の通りビックカメラとJR東日本が提携して発行するクレジットカードです。
国際ブランドはVISAとJCBを選択可能で、年会費は初年度無料、2年目以降も年1回の利用があれば無料です。
ポイント還元率は1.0%ですが、ビックポイントが0.5%とJREポイントが0.5%が同時に貯まるという変則的なシステムので注意が必要です。
特徴
・Suica定期券とも一体化可能
・モバイルSuicaやApplePayにも対応
ちなみにビックカメラでは11.5%の還元を受けることができます。
ビックカメラでは家電はもちろん、薬や日用雑貨、お酒なども購入可能ですよ。
したがって、ビックカメラSuicaカードは、首都圏にお住まいの方で、Suica定期を持っている方や、よくSuicaで買い物するという方、タッチだけで買い物をしたいという方におすすめしたいカードです!
クレジットカードを初めて発行する際は審査も気をつけよう!
さて、自分にあうカードは選べましたか?
もちろん、紹介したカード意外にも世の中には多くのクレジットカードがあり、それぞれの良い点があるので、もしも合わなかったとしても自分で探してみることも大切です。
もっとも、上記のカードは多くの方々におすすめできる厳選5種類のカードなので、上記のカードから選ぶのが安全策ではあることはお伝えしておきます。
しかし、カード発行は選んで終わりというわけではありません。
申し込んでから実際に手元に届くまでには、審査が待ち受けています!
とはいえ、心配は無用です。審査とはいえ、テストのようになにか問われるわけでもありませんし、上記のカードはどれも比較的審査に通りやすいカードとされています。
申し込みは誠実に
当たり前なことですが、申し込み時に嘘をついてはいけません。
特に、職業や年収のところは審査結果に影響してくるため、虚偽記載をして申し込みをする方もいるようです。
しかし虚偽申請がもしも発覚した場合には、カードの発行がなされないだけではなく、ブラックリストに記載されて今後一切カードの申し込みや金銭の借り入れ、ローンの申し込みができなくなる可能性もあります。
実際、勤務先については在職確認がなされることも多くあります。
すなわち、カード会社が記載されている勤務先に電話をし、本当にその申請者が働いているかどうか確認するということです。
また、年収についてはキャッシングを申し込む際に収入証明書が必要になることもあるので、虚偽申請をしていた場合にはその際に発覚していまいます。
このご時世、クレジットカードの保有率は88%と言われています。
そのため、年収が少なくてもカードを発行できるということなのです。
リスクを犯して見栄を張るよりも、自分のステータスにあったカードに正直に申し込むことが大切です。
自分の信用情報は把握しておこう
クレジットカードの審査でいちばん重要な点は、過去の信用情報です。
信用情報とは?と思う方もいらっしゃると思いますが、簡単に言うと「支払いを踏み倒した経験があるか」ということ。
例えば、携帯料金や光熱費の料金引き落としができなかったことはないか、消費者金融でお金を借りて返しきれなかったことはないか、などです。
初めてクレジットカードを発行する場合にはカードの利用履歴がないわけですが、2枚目以降を発行する場合、信用情報にはカードの支払いが遅れたかどうかも含まれます。
これらのお金に関する信用情報は、すべて「信用情報機関」というところで管理されており、カード会社はカード申請者の信用情報を参照することができるのです。
今後、カードの審査に落ちることのないよう、決められた支払い期日は守るように心がけることも大切です!
口座や引き落とし日を頻繁に確認しておくことで、節約の意識も身についてよりお得な生活を送ることができるでしょう。
複数枚同時に申し込まないように
また、新社会人になったからと言って、クレジットカードを一気に複数枚申し込むのは厳禁です。
クレジットカードは一枚一枚利用限度額が定められるので、口座にあるお金以上に支払いできてしまうものなのです。
すなわち、一気にクレジットカードを複数枚申し込んでいると、カード会社から「お金に困っている人」と解釈され、審査に落ちてしまう可能性があります。
同様に、一度カード審査に落ちた後、すぐもう一度同じカードに申し込むというのもやめましょう。
再チャレンジは少なくとも3ヶ月後に行うようにという規則のあるクレジットカードも存在します。
なお、あるカード審査に落ちた後に審査難易度を下げて別のカードに申し込むという場合でしたら、期間が空いていなくても審査通過の可能性はありますよ。
お得なクレジットカードで充実した新社会人生活を送ろう!
初めてクレジットカードを発行したいという新社会人に向けて、クレジットカード申し込み時に注意すること、おすすめのクレジットカード、審査に通過するために気をつけることについて紹介してきました。
いくらお得なクレジットカードを発行し、審査に通過したとしても、クレジットカードを使うのは新社会人のあなたです。
お得で快適な生活を送る手段にするか、もしくは使いすぎてカード破産してしまうかはあなたの選び方や使い方によるのです。
ぜひ、お得で自分にあったクレジットカードを発行して、充実した新社会人生活を送りましょう!