みなさんはコンシェルジュというものをご存知ですか?
「一度は聞いたことがあるけどよくわからない」、「コンシェルジュサービスを利用したいけどどのカードがいいのかよくわからない」という方が多いと思います。
そんな方々に向けてコンシェルジュはどんなサービスをしてくれるのか。どのカードがおすすめなのかということに関してカードの比較もしながら詳しく解説していきます。
また、コンシェルジュサービスが宝の持ち腐れになっているという方がいましたら、今回の記事を機に利用してみてはいかがでしょうか。
コンシェルジュサービスとは
コンシェルジュというとホテルの総合案内係というものを想像する方もいるかもしれません。しかし、この記事で出てくるコンシェルジュとは、プラチナカードやブラックカードなどの高いランクのクレジットカードのサービスとして付帯しているコンシェルジュサービスのことです。
ただし、サービスの内容としてはとても似ており、コンシェルジュサービスが利用できるクレジットカードを持っている方は様々なことをコンシェルジュにお願いすることができます。
例えば、「西麻布のこのレストランを予約しておいて」、「ヨーロッパに旅行に行きたいんだけど、どんなプランがいいかな」などと気軽に相談をすることができます。
あとはコンシェルジュが手配してくれるので時間をほかの事に使うことができて効率が良くなります。
コンシェルジュには何をしてもらえるのか
では具体的にコンシェルジュにはなにをやってもらえるのでしょうか。
- レストラン(高級レストランなども)やホテルの予約
- 欲しい商品を探すところから購入まで
- 新幹線や航空券の手配
- 旅行プランの提案、手配
上記のようなことをやってくれます。
そのため仕事で忙しくてレストランを探せないという方でも変わりに手配してくれるので仕事終わりにそのまま食人に行くことも出来るでしょう。
海外旅行のプランも作成してくれる場合があるので、海外旅行に詳しくない方でも気軽に海外に行くことができそうです。
コンシェルジュができないこと
いくらコンシェルジュといえでもできないことはあります。人間なので(笑)
例えば、「月に行きたいから今週末までに宇宙船を手配して」などとお願いされても困ってしまいます。
もう少し現実味があるもので例えると、「乃木坂46の人気メンバーの卒業コンサートの最前列を抑えて」などとお願いしても叶うことはほぼないでしょう。
このように無理なものはいくらコンシェルジュにお願いしても叶いません。
また、クレジットカードに関係のないものはお願いしても断られる場合があります。
「好きな人を口説くにはどうしたらいいかな」という恋愛相談をされても困ってしまいます。
忘れてはならないのが、コンシェルジュはクレジットカード会社が提供するサービスだということです。
クレジットカードの支払いに繋がらないようなことは利益にならないので受け付けないことがあります。
ただし、時と場合によるのですべての対応がそうなるとは限らないのでご参考までに。
コンシェルジュサービスの利用料はかかるのか
ここまでコンシェルジュサービスの内容に関して説明してきましたが、気になるのは利用料がかかるのかどうかですよね?
色々なことを聞いて手配から旅行の計画までしてくれるならお高いんじゃないかと思いますよね。
でも安心してください。
なんとコンシェルジュサービスは原則無料です!
- レストラン(高級レストランなども)やホテルの予約
- 欲しい商品を探すところから購入まで
- 新幹線や航空券の手配
- 旅行プランの提案、手配
先ほどもご紹介した上記の内容はすべて無料でお願いすることができます。
無料で自分専用のコンシェルジュがつくと思うとうれしくなりますよね。
サービスが無料の理由は、このようなコンシェルジュサービスをおこなっているクレジットカードの年会費にサービス料が含まれていると考えられるからです。
コンシェルジュサービスを利用するメリット
クレジットカードのコンシェルジュサービスは、正直コンシェルジュサービス自体が大きなメリットといえます。
以下では、具体的なメリットをいくつか挙げていきたいと思います。
24時間年中無休で利用できる
基本的に24時間年中無休で電話対応してもらうことができます。
これは本当に便利ですよね。
例え、夜中に急に何かを頼みたいときにもすぐにつながるのはさすが高いランクのクレジットカードですね。
海外からでも24時間年中無休で利用できる
コンシェルジュは国内だけでなく海外旅行中にでもサポートしてくれます。
急に海外でケガをしてしまったときに病院の手配をしてくれたり、旅行のプランの提案をしてくれます。
旅行中の急なトラブルにも24時間年中無休で対応してくれるのは安心感があって旅行も楽しめそうですね。
利用料がかからない
コンシェルジュに相談するたびにお金がかかってしまったら使うことをためらってしまいますよね。(お金持ちなら気にならないのかもしれませんが。)
しかし、無料で使えるので色々な場面で気軽に活用できます。
以上のように、コンシェルジュに相談する際にお金がかからなかったり、24時間いつでもサポートが可能な面を考慮すれば間違いなくコンシェルジュの存在はお得なサービス内容です!
コンシェルジュサービスを利用する際のデメリット
上記では、コンシェルジュ利用の際のメリットを紹介しました。コンシェルジュサービスはとても魅力的で誰もが憧れるサービスです。
しかし、カードによっては利用の際にに感じるデメリットもあるのでご紹介します。
サービスの内容に差がある
これはしかたがないことかもしれませんが、発行したカード会社によってサービスの質が異なります。
例としては、電話の繋がりやすさ(コンシェルジュの数の問題)やチケット、レストランをおさえる力などです。
対応してくれたコンシェルジュにもよりますが、サービスの質に差が出るのは困りますよね。
そのため自分にあったコンシェルジュがいるカード会社を見極めて、カードを利用することも必要です。
電話が自動音声に繋がることもある
カードによっては電話をかけると直接コンシェルジュに繋がらずに自動音声で問い合わせ内容を確認し、担当のコンシェルジュまで案内されることがあります。
「○○に関するお問い合わせは1を」などというように、音声に案内されて番号を押してからコンシェルジュに繋がります。
この動作はめんどくさく煩わしいですよね。
ですが直接コンシェルジュにつながるカードは年会費が高いことが多いです。
年会費が高い
これはブラックカードやプラチナカードなどの高いランクのカードに共通していますが、年会費が高いです。
安いものは2万円程度から、高いものでは10万円をこえてきます。
富裕層を狙っているのでカードの年会費は自然と高くなってしまいます。
非効率な場合も
例えば、あなたがお店の予約をしてもらいたいとします。
そこはクレジットカード会社との提携も優待もなく、人気なので急がないと行きたい日に予約ができないかもしれません。
でもコンシェルジュはあなたが何人でいつ予定が合わせられるのかわからないので、それをすべて伝えなくてはなりません。
また店との直接のやり取りであればあなたが予定をその場で微調整することができるかもしれませんが、コンシェルジュはあなたが伝えた空いている日と時間しか予約ができないので予約が埋まっていた場合は柔軟に予約が取れません。
上記のような例の場合、正直自分自身の手で予約してしまった方が確実です。
少し説明が長くなってしまいましたが、簡単に言うと場合によってはあなたが直接やったほうが早くて確実にできることもあるということです。
ここで押さえておきたいクレジットカードのランクについて
「コンシェルジュに関してはわかったけどクレジットカードのランクって何?」とお悩みの方に向けて一旦クレジットカードのランキングに関して学んでおきましょう。
クレジットカードは上から
1.ブラックカード
2.プラチナカード
3.ゴールドカード
4.一般カード
というようにランク付けされています。
コンシェルジュサービスがついているようなカードはプラチナカード以上となります。
普通クレジットカードは自分からカード会社に申し込みをして発行するものですが、プラチナカード以上になると自分から申し込みをすることができない場合があります。
申し込みをするのではなく、カード会社から会員への招待をされます。
そのためブラックカードを持っている人はカード会社に選ばれた人だけなのです。
ブラックカードは現時点での最高ランクのカードですが、一概にブラックカードを持っていれば一番いいとも言えません。カード会社によって年会費やサービス内容が違うので、ある会社のプラチナカードが別のある会社のブラックカード以上のサービスが付帯していることもあります。
ただ、プラチナカード以上を持っている人はお金持ちなんだなということだけはわかります(笑)
コンシェルジュ利用にはこのクレジットカードがおすすめ
では、コンシェルジュサービスが利用でいるカードはどんなカードなのかを詳しく解説していきます。
すべての情報を網羅することはできませんので、押さえたいポイントや変わった特徴を紹介していきます。
※注意:以下で紹介するカードは自分から申し込みをすることができないカードも含まれています。
ダイナーズプレミアムカード
一枚目はこちらのダイナーズプレミアムカードです。
年会費は13万円とお高いですが、驚くことに家族カードは何枚でも年会費が無料です。
ダイナーズポイントアップ加盟店では2%のポイントとさらに1%のポイントが得られます。
ダイナースクラブ リワードポイントは、「1マイルに1ポイント」から交換ができるので、マイルの付与率3%となります。
旅行で飛行機によく乗るという方はマイルがお得に貯められるのでおすすめです!
ダイナーズクラブポイントアップ加盟店はレストランとホテル、ショップの3種類に分かれます。それぞれ全国に多数対象施設があるので色々なところでポイントアップの恩恵を受けられます。
また、保険が充実しており、海外旅行保険からショッピング保険ゴルファー保険なるものまであり、保険の充実度が欲しいという方には向いているかもしれません。
アメリカンエキスプレス プラチナカード
こちらのカードは、年会費が13万円とまたお高いカードです。家族カードは4枚までは無料になっています。
アメリカンエキスプレス プラチナカードには「2for1ダイニングby昭和日和」というサービスもあります。レストランの決められたコースを2名以上で利用する場合に、コース1名分の料理代が無料になります。
提携しているレストランは200軒にも及びます。
また「アメリカン・エキスプレス・グローバル・ラウンジ・コレクション」では世界の約130ヶ国500空港1,200ヶ所以上ある対象の空港ラウンジを無料で利用することができます。
そのため旅の途中でもゆっくり休むことができそうですね。
さらに、「メンバーシップ・リワード・プラス」というポイントサービスもあります。
このポイントサービスでは、申し込みをするとポイントの有効期限が無期限になる他、特定利用分ボーナスポイントに申し込みができるようになり、提携している各会社へのポイントの移行や支払い時にポイントを使うとレートがアップするなどお得がいっぱいのプログラムです。
お得にポイントが貯まるだけでなく使う時にもお得になるという制度は素晴らしいですね。
JCBプラチナカード
JCBプラチナカードはJCBが発行するプラチナカード級のカードです。
JCBにはJCB THE CLASSというブラックカードがありますが、こちらは直接申し込みすることができないのでプラチナカードの方を紹介します。
年会費は、2万5千円と先ほど紹介したカードに比べると少し安いです。
ですが、さすがプラチナカードといったところですね。アメリカンエキスプレス プラチナカードと似たサービスで、2名以上の利用で有名レストランの食事代が1名分無料になる期間限定の「グルメ・ベネフィット」というものがあります。
期間は4月1日~9月30日と10月1日~翌年3月31日(2019年の場合)と1年間に2回の期間があります。
一見1年中利用できるように見えますが、期間中は1回しか利用できないので年に2回までのサービスとなっています。
グルメ・ベネフィットを利用するためには3日前に予約が必要になります。
さらに「JCBプレミアムステイプラン」というサービスもあります。
これはJCBの特別価格で宿泊できるプランです。
会員限定の特典が付いた施設もあるなど、会員の要望に応えるようなホテルを提供してくれます。
三井住友プラチナカード
こちらは三井住友カードが発行するプラチナカードです。
年会費は5万円で家族カードは無料です。
このカードにはユニバーサルスタジオジャパンの人気アトラクションの待ち時間を短縮できるというちょっと変わった優待がついています。
会員とその同伴者4名までは1日1枚までユニバーサルエクスプレスパスをもらうことができます。
また、USJに行くときにも利用できる優待があります。
「エクスプレス予約」というもので、東海道山陽新幹線の座席をスマホやPCから予約できるというものです。専用のICカードを使って乗ることができるので予約が済んでいれば改札機にICカードを通すだけで新幹線に乗ることができます。
ただし1000円の年会費がかかってしまいます。
海外旅行によく行く方にもおすすめのサービスもあります。
国際線手荷物宅配サービスというもので、自宅と空港の間で手荷物を運んでくれるというサービスです。
- Mastercard:カード会員1人につき手荷物2個まで無料
- VISA:手荷物1個500円、2個目以降は通常料金2500円から15%オフ
このサービスを利用することができれば気軽で身軽に旅を楽しむことができますね。
MUFGプラチナ アメリカンエキスプレスカード
このカードはアメリカンエキスプレスと三菱UFJニコスが提携して提供しているカードです。
年会費は2万円で、家族会員も1枚までは無料で2枚目以降は3000円がかります。
「プライオリティ・パス」というサービスが付帯しているので世界140か国、1200か所以上の空港ラウンジが無料で使えます。
飲み物やちょっとしたお菓子がサービスされたり、インターネットサービスも利用できるのでゆっくりとした時間を過ごすことができます。
「プラチナ・グルメセレクション」では厳選された国内のレストランの所定コース料理を2名以上で利用すると、1名分のコース調理が無料になります。
全国に多数の店舗があるので旅行で訪れた場合でも高級コース料理を楽しむことができます。
他のカードにもあるようにもちろんこのカードにも保険がついているのですが、犯罪被害傷害保険というものがあります。
これは第三者からの加害被害やひき逃げ等によって被害を受けた場合に保険金が支払われるというもので、他のカードにはあまりないめずらしい保険ですね。
例として、死亡・後遺障害には最大1000万円の補償金が出ます。
ラグジュアリーカード
最後に紹介するこちらのカードは今までのカードと少し違いがあります。
このカードの圧倒的な特徴は、カード本体が金属製になっています。
また、本来日本国内最高ランクはブラックカードですが、ラグジュアリーカードの最高ランクはゴールドカードとなっています。
カードには3種類あります。
- ゴールドカード
- ブラックカード
- チタンカード
上記のようになっています。
年会費は一番下のチタンカードで5万円、最高ランクのゴールドカードではなんと20万円です。
ラグジュアリーカードは年会費こそ高いものの、サービスが大変充実しています。
ブラックカードに付帯しているサービスとして「ラグジュアリーリムジン」というものがあります。レストランやホテルまで、自宅などから送迎してくれるサービスとなっています。
さらに、ラグジュアリーカードの代表的なサービスとして「Luxury Card Concierge」というものがあります。
まさにこの記事のテーマであるコンシェルジュです!
ラグジュアリーカードのコンシェルジュは世界各地で提携しているので、世界中で質の高いサービスを受けることができます。
また、メールでの対応をおこなっているので、電車の中や時間がなく電話のできない移動中などにコンシェルジュに連絡をすることができます。
コンシェルジュサービスを利用して快適な生活を送ろう!
いかがだったのでしょうか。今回の記事でコンシェルジュに関してよく分かっていただけたかと思います。
コンシェルジュサービスはせっかく高いランクのカードを持っているのなら使わない手はありません。
しかし、記事の中で説明したように高いランクのカードは年会費も高いので無理して使うとマイナスになることもあり、自分の収入と生活スタイルに合わせて利用する必要があります。
今回利用してみたいと思った方は、便利なコンシェルジュサービスを利用して快適なクレカライフをお送りください。