「ビュー・スイカ」カードのメリット・デメリットを徹底解説!JR利用者なら持たなきゃ損!

みなさんは普段通勤通学で電車を使っていますか?また、その際にSuicaは使っていますか?

今回紹介するクレジットカードは「ビュー・スイカ」カードです。このカードにはSuicaが付帯しているので、JRまたはSuicaをよく利用する方にはおすすめです。オートチャージ機能を利用すれば、改札で残高不足によって引っかかることもありません。

では、このキャッシュレスの時代には欠かせない「ビュー・スイカ」カードのメリットやデメリットに関して詳しく解説していきます。

「ビュー・スイカ」カードとは

「ビュー・スイカ」カードは株式会社ビューカードから発行されているクレジットカードで、JR東日本のSuicaをさらに便利に利用することが可能になったクレジットカードです。

利用すればJREポイントも貯まるので、日々の通勤通学などの利用をしているだけでお得になります。

申し込み対象者

「ビュー・スイカ」カードは満18歳以上で、電話連絡が可能な方は申し込むことができます。(高校生は不可)未成年は親権者の同意が必要です。

安定した収入がある方なら、入会はそれほど難しいものではないでしょう。

年会費は477円(税抜)

「ビュー・スイカ」カードの年会費は477円(税抜)です。

年会費がかかるという点は若干嫌だと思われるかもしれませんが、この年会費を払ってでも利用する価値のあるクレジットカードですので、特に問題はありません。

また、年会費がかかるといってもたったの500円程度ですので年会費がかかるクレジットカードの中では安いほうでしょう。

ポイント制度

「ビュー・スイカ」カードのポイントはJREポイントと呼ばれ、1,000円(税込)の利用ごとに5ポイントが貯まります。

還元率で言うと0.5%となります。決して高い還元率ではないため、還元率を気にする方には向いていないかもしれません。そのため、そういった方にはサブカードとしての利用がおすすめです。

しかし、Suicaへのチャージなど一部の利用ではポイントが3倍になりますので、還元率が1.5%と高くなります。詳しくは後述するメリットの部分でご紹介します。

補足ですが、以前JREポイントはビューサンクスポイントという名称だったため、他サイトではビューサンクスポイントと呼んでいる場合がありますが、同じポイントのことを指しているので注意してください。

付帯保険

「ビュー・スイカ」カードには国内・海外旅行損害保険が付帯しています。ただし、補償金額などの内容はあまりおすすめできる内容ではないです。付帯保険はあまり期待しないほうが良いでしょう。

内容は以下の通りです。

保険の種類 担保内容 保険金額
国内旅行損害保険 死亡・後遺障害 最高1,000万円
入院 3,000円/日
手術 入院保険金日額の10倍または5倍
通院 2,000円/日
海外旅行損害保険 死亡・後遺障害 最高500万円
傷害治療保険 50万円限度
疾病治療保険 50万円限度

国際ブランド

「ビュー・スイカ」カードで選べる国際ブランドはVISA、MasterCard、JCBの3種類です。

通常のクレジットカードとしても利用するなら加盟店の多いVISAがおすすめですが、Suicaをメインで利用するのであればどの国際ブランドを選んでも大した差はないでしょう。

「ビュー・スイカ」カードのメリット

では「ビュー・スイカ」カードのメリットに関して解説していきます。主にJR、Suica利用者には大変便利でお得な点がいっぱいですので見逃さないようにしてください。

viewプラス対象商品決済で還元率が3倍に

「ビュー・スイカ」カードでは、viewプラス対象の利用でJREポイントが3倍になります。還元率で言うと1.5%となりますので、クレジットカードの中でも十分な還元率ということができます。

ViewプラスにはSuicaのオートチャージや定期券の購入など、私生活で利用できるものがあるので、JR利用者ならどなたでもポイント3倍の恩恵を受けることができそうです。

Viewプラス対象商品サービスは以下の通りです。
 乗車券、定期券、回数券、特急券の購入(JR東日本のみどりの窓口・びゅうプラザ、券売機で購入した場合のみ)
 JR東日本国内ツアー(一部対象外あり)
 Suica定期券、Suicaカード
 「ビュー・スイカ」カードによるSuicaへのチャージ(入金)
 オートチャージ利用ごと
 モバイルSuicaまたはSuicaアプリ

オートチャージで改札もラクラク通過

「ビュー・スイカ」カードならSuicaのオートチャージ機能が設定できます。

オートチャージとは、駅で改札に「ビュー・スイカ」カードをタッチするだけでSuicaへのチャージが可能な便利機能です。毎回チャージされるのではなく、残高が設定している金額以下になった場合に設定しておいた金額分チャージされます。そのため、改札を通る際に残高不足で引っかかることは、改札の不具合を除いてほぼありえません。急いでいる時や、他人に迷惑をかけないで済むという点はとてもいいですね。

オートチャージが利用できるのは、首都圏・新潟・仙台にある各Suica利用可能エリアとPASMOが利用可能なエリアです。私もビューカードを持っているのですが、先日北海道で改札に引っかかってしまい、「オートチャージのはずじゃ…?」と困惑してしまいました。みなさんは気を付けてくださいね。

さらに、オートチャージでは、チャージの際にもらえるポイントが通常時の3倍であるため、チャージの手目が省けるだけでなくお得にSuicaを利用することができ一石二鳥です。

オートチャージを設定する方法は、申し込みの際に「オートチャージサービスを利用しますか?」の問いに「はい」と選択するだけでOKです。オートチャージの金額変更や停止をおこなう際は駅のATM「VIEW ALTTE」で簡単に設定を変更することが可能です。(アプリ上でも可能)

定期券が付けられる

「ビュー・スイカ」カードを利用すれば定期券も一体となって利用することができます。そのため普段使いのカードを一枚に集約することができます。財布の中は意外とかさばるので助かりますよね。

定期券が利用できるメリットは、定期券外の利用も一枚で済むところです。もし「ビュー・スイカ」カードに定期券が付いていなかったら、オートチャージが使えるとはいえ結局はカードを切り替えたりと手間になってしまっていました。しかし、そこはしっかりと考えられており、Suica・定期券・クレジットカードの3つでとても機能的に利用することができるようになっています。

定期券を購入する際は、ポイントが3倍になるほうがお得ですので、ぜひJR東日本のみどりの窓口・びゅうプラザ、券売機で購入するようにしてくださいね。

ここで一つ注意点なのですが、定期券の有効期限が過ぎてしまっている場合でも、「ビュー・スイカ」カードなら電車に乗れてしまうということを覚えておいてください。「ビュー・スイカ」カードは定期券が切れた場合は通常のSuicaに切り替わります。通常のSuicaなら残高がなくなるまで改札を通ることができますが、オートチャージを設定している「ビュー・スイカ」カードの場合は改札で引っかかることはありません。そのため、定期券の有効期限が切れていることに気づかずにずっと電車に乗り続けてしまう可能性があります。定期券の有効期限は手帳に書き込むなど忘れないような対策をおこなっておくと良いでしょう。

Web明細利用で毎月50ポイントゲット

クレジットカードは毎月利用額を確認するための明細書が届きますが、その明細書を紙ではなくネット上「VIEW’s NET」に切り替えると、毎月50ポイントがもらえます。(カード利用月のみ)

ポイントは毎月もらえるので、合わせると年間600ポイントがもらえます。例として、ポイントは1ポイントをSuica1円分として交換することができるので、そのSuicaで買い物などをすれば年会費は実質タダのようになります。

貯めたポイントはSuicaに交換(ポイント交換先)

カード利用で貯まったJREポイントは1ポイント→Suica1円分などに交換することができます。そのため、日々の利用で得たポイントをさらに日々の利用に還元することができるのです。

他にもグリーン券(600ポイントから)に交換することができたり、びゅう商品券(1,400ポイント→1,000円分から)やルミネ商品券(2,000ポイント→2,000円分から)などに交換することができます。

貯めやすいだけでなく、利用しやすいというのが「ビュー・スイカ」カードのポイント制度の良いところです。

年間の利用額ごとにボーナスポイントあり

「ビュー・スイカ」カードは年間の利用金額ごとにステージが上がり、それに伴ってボーナスポイントがもらえる仕組みがあります。年間30万円以上の利用から、最大150万円以上の利用分まで4ステージでボーナスポイントが付与されます。

通常利用でも1,000円利用ごとに1 JREポイントがもらえるので、そこに上乗せでポイントがもらえるのはお得ですね。ステージともらえるポイント数は以下の通りです。

ステージ 年間の利用額 ボーナスポイント
ボーナス30 30万円~70万円 250
ボーナス70 70万円~100万円 1,000(合計1,250)
ボーナス100 100万円~150万円 1,500(合計2,750)
ボーナス150 150万円以上 2,500(合計5,250)

ただし、Suicaへのチャージ(入金)、定期券・切符の購入を含むviewプラス対象商品や一部の電子マネー(楽天Edy、nanaco、SMART ICOCA、SAPICA)、プリペイドカードへのチャージ、各種手数料、年会費、キャッシングなどの利用分は対象外となるので注意してください。

駅レンタカーは10%割引

駅レンタカーを利用するときに、「ビュー・スイカ」カードを提示するとレンタカー代の基本料金から10%割引をしてくれます。

旅行の際も、「ビュー・スイカ」カードで電車をお得に利用し、レンタカーまで安く借りることができそうですね。

対象外の営業所、車両、期間があるので注意してください。

「ビュー・スイカ」カードのデメリット

これだけメリットが多い「ビュー・スイカ」カードですが、デメリットも理解しておくことで、正しいカード利用・選択ができるでしょう。

年会費がかかる

まず「ビュー・スイカ」カードのデメリットとして考えられるのは、年会費がかかってしまうことです。世の中のクレジットカードは年会費がかからなくとも良いサービスや質の高いものはあります。年会費がかかってもそのカードを使うという場合は、あなた自身がそのクレジットカードになんらかの価値を見出していなければ無駄な出費になってしまいます。

今回の「ビュー・スイカ」カードは、Suica利用者やJRを使った通勤通学をおこなっている方には胸を張っておすすめできますが、普段ほとんどJRを利用しないという方にはあまりおすすめできません。だったら年会費無料のクレジットカードでもっと良いカードをおすすめしたいです。

しかし、今回紹介したメリットが十分に生かせるという方は、この477円という年会費を払っても損はありませんし、むしろ安いくらいです。

ちなみに「ビュー・スイカ」カードは本体の年会費もかかりますが、家族カード・ETCカードを利用したい場合はそちらの年会費もかかります。家族カード・ETCカードの年会費は同様に各477円(税抜)となっています。普段あまりETCカードを利用しないという方は、年会費無料でETCカードも発行できるクレジットカードもあるので、無理に「ビュー・スイカ」カードの付帯カードとしてETCカードを発行する必要はないでしょう。

ポイントは1,000円利用ごとでもったいない

先ほど「ビュー・スイカ」カードのJREポイントは「1,000円利用ごとに5ポイント」と解説しましたが、月間の利用額のうち端数である1,000円以下の金額にはポイントが付与されないというデメリットがあります。

例えば、月間のカード利用残高が9,715円だった場合は45ポイントとなり715円分のポイントは付与されないことになります。「ビュー・スイカ」カード以外のクレジットカードでは100円利用ごとにポイントが付与されるカードもあるので、そのようなカードに比べるとポイント付与時に若干の損をしてしまいます。

ですが、1回の買い物ごとに端数分のポイントを損するわけではないので、そのようなものに比べれば大きな問題ではないでしょう。「ビュー・スイカ」カードは決してポイントが貯まりにくいカードではないため、利用の仕方のよっては十分ポイントをゲットすることができるでしょう。

電子マネーのチャージはポイント対象外(Suicaを除く)

「ビュー・スイカ」カードを利用すればSuicaや楽天Edyなどの電子マネーにお金をチャージすることができますが、Suica以外の電子マネーチャージ分にはポイントが付きません。さらに、国内ブランド搭載のプリペイドカードのチャージ分にもポイントが付きません。

電子マネーへのチャージ自体は可能なのですが、ポイントが付かないため現金でチャージする時と変わらないということになります。各種電子マネーにチャージしたときでもポイントが付与されるクレジットカードはありますので、よくチャージ式の電子マネーを利用するという方はそのようなカードをおすすめします。

ですが、Suicaが利用できる店舗や場所はとても多いので、Suica利用だけで十分やっていけるというのであれば、無理にカードを増やす必要はありません。カードを増やすということは貯まるポイントが分散してしまうことにつながるので、結果的にポイントが貯まりにくくなってしまうこともあります。Suicaへのチャージはポイント3倍になるので、Suicaを利用できるならそれが一番なのは間違いありません。

エリア対象外の人はオートチャージが使えない

「ビュー・スイカ」カードにはオートチャージという便利な機能が備わっていますが、東日本を中心としたエリアに限定されてしまうので、エリア外に住んでいる方にはあまり向いていない機能だと言えるでしょう。旅行で関西から首都圏に来た際などには利用する価値がありますが、普段使いを考えると年会費もかかってしまう「ビュー・スイカ」カードのオートチャージを利用するメリットはあまりないでしょう。

ただ、年会費はWeb明細を利用することで実質タダにすることができるので、月に1回の利用をするのであれば持っていても良いかと思います。

ちなみに対象内である仙台でも一部地下鉄等でオートチャージが使用不可のエリアもあるので、お住まいの地域や利用する路線で使用可能かどうかあらかじめチェックしておいてください。

ちなみに、viewプラス対象商品やサービスを利用できない・しないという方はポイントの還元率も0.5%とあまり高くはないので還元率の面でもあまりおすすめできません。通常利用でも高い還元率のカードを利用したいという方は楽天カードやJCB CARD Wなどの還元率の高いカードを利用するほうが良いでしょう。

旅行損害保険は期待できない

「ビュー・スイカ」カードには国内・海外旅行損害保険が付帯していますが、どちらの保険もいまいちの保障内容です。最高でも国内旅行損害保険で1,000万円の保障なので、あまり期待できる金額ではありません。

気休め程度の保障金額ですので、旅行損害保険が欲しいという方は他にも保険内容が充実したカードがありますのでそちらをおすすめします。中には年会費がタダなのに「ビュー・スイカ」カードよりも保障内容が充実しているというものもありますので、自分に合ったカードを見つけましょう。

「ビュー・スイカ」カードの基本情報

最後に「ビュー・スイカ」カードの基本情報を表にまとめておきますので参考にしてみてください。

申込資格 満18歳以上で電話連絡が可能な方。未成年は親権者の同意が必要。(高校生不可)
年会費 477円(税抜、家族カード・ETCカードも同様)
国際ブランド VISA、MasterCard、JCB
ポイント制度 JREポイント(1,000円の利用ごとに5ポイント)

Viewプラス対象商品・サービスの利用でポイント3倍

ボーナスポイント制度あり

ポイント有効期限 ポイントを獲得した年の翌年度末(最高2年間)
還元率 0.5%(Viewプラス対象商品・サービスの利用は1.5%)
電子マネー Suica
付帯保険 国内旅行損害保険 最高1,000万円

海外旅行損害保険 最高500万円

ショッピング保険 無し

その他 オートチャージ可、定期券付帯可、Suica以外の電子マネーチャージはポイント対象外

JR・Suica利用者なら「ビュー・スイカ」カードがおすすめ

今回紹介した通り「ビュー・スイカ」カードにはオートチャージ機能が付いていたり、定期券を付けられたり、Suicaなどviewプラス対象商品利用でポイント3倍など、JRやSuicaを日常的に利用している方にはピッタリのクレジットカードです。

クレジットカードと定期券、Suicaが三位一体となっているこの便利なカードを持っていれば、生活での決済や電車利用は困らないでしょう。

貯めやすいポイントはまたSuicaにチャージして利用することができるので全く無駄がないクレジットカードです。東日本にお住まいで、JR・Suica利用者の方はぜひ「ビュー・スイカ」カードを利用してみてください。

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