みなさんはヒルズカードというカードをご存知でしょうか。
ヒルズ(hills)と聞くと、丘を想像する方もいるかもしれませんがそうではありません。
ここでのヒルズは六本木ヒルズなどの都内商業施設であるヒルズを指しています。
このカードは森ビル株式会社と株式会社オリエントコーポレーションが共同で発行しているクレジットカードです。
東京都内に建っている六本木ヒルズ、虎ノ門ヒルズ、表参道ヒルズ、ヴィーナスフォートなどの商業施設でお得にショッピングができたり、優待を受けることができるカードです。
今回はこのカードに関して詳しく解説していきたいと思います。
この記事でヒルズカード発行の手助けができれば幸いです。
ヒルズカードとは
ヒルズカードMastercardは先述したように森ビルとオリコが発行しているクレジットカードで、六本木ヒルズなどの対象施設でお得にショッピングができたり、優待が受けられるものです。
ヒルズカードの特徴
ヒルズカードの特徴を一つずつ丁寧に紹介していきます。
年会費はかかるの?
年会費は永年無料です。
年会費無料なので、とりあえずカードを発行しておいてポイントを利用したり、優待を受けることも可能です。
サービスの内容を考えると無料でこのカードを持てるのはかなりお得です。
ポイント制度
クレジット決済を利用すると、利用金額に応じてポイントがもらえます。
また、現金のショッピングでもヒルズポイント対象施設でのお会計時にヒルズカードを提示するとヒルズポイントというポイントがもらえます。
そのため、ヒルズポイント対象施設でのクレジット決済ではクレジットポイントとヒルズポイントの二重取りができます。
クレジットポイントは、グループ施設では税込100円につき2ポイント(日曜日は3ポイント)、グループ施設以外では税込100円につき1ポイントがもらえます。
ヒルズポイントは、税込108円につき1ポイント(ヴィーナスフォートでは2ポイント)がもらえます。
グループ施設は以下の通りです
- 六本木ヒルズ
- 表参道ヒルズ
- アークヒルズ
- 虎ノ門ヒルズ
- 愛宕グリーンヒルズ
- 元麻布ヒルズ
- オランダヒルズ
- ヴィーナスフォート
- ピラミデ
- 新虎通りCORE
- 虎ノ門36森ビル
- 平河町森タワー
- ラフォーレ原宿
ポイント交換
ヒルズポイントとクレジットポイントではそれぞれ交換の方法が異なります。
ヒルズポイント
こちらは貯まったポイント数に応じてお買物券に交換したり、映画観賞券、森美術館・東京シティービューの年間パスポートなどに交換することができます。
ポイントの交換はポイント交換機またはカスタマーセンターでおこなうことができます。
交換機は以下の施設に設置されています。
- 六本木ヒルズ
- 表参道ヒルズ本館1F
- アーク森ビル2F
- アークヒルズ サウスタワーB1F
- 虎ノ門ヒルズ2F
- 愛宕グリーンヒルズMORIタワー2F
- ヴィーナスフォート1F・2F
(利用可能時間11:00~21:00)
カスタマーセンターは以下の施設に設置されています。
- 六本木ヒルズ ヒルサイド2F総合インフォメーション内(10:00~21:00)
- 表参道ヒルズ 1Fノースエントランス手前(11:00~21:00日曜のみ20:00まで)
- ヴィーナスフォート 2F総合インフォメーション隣(11:00~21:00)
クレジットポイント
ヒルズポイントと違いクレジットポイントは自分で交換する必要はありません。
500ポイントごとに500円のショッピングチケットが発行され、カードの明細書とともに自宅に郵送されます。
1600ポイントなら1500円分のショッピングチケットに交換されます。
交換されなかったポイントは繰り越されますが期限があるので注意が必要です。
ショッピングチケットはグループ施設でのショッピングに利用可能です。
駐車場優待
ヒルズカード一番の特徴といっても過言ではないのがこの駐車場優待サービスです。
対象施設の駐車が最大2時間無料になります。
六本木ヒルズなどで買い物をされる方には便利な優待です。
以下の対象施設で駐車場優待を受けることができます。
- 六本木ヒルズ
- 表参道ヒルズ
- アーク森ビル
- アークヒルズ 仙石山森タワー
- アークヒルズ サウスタワー
- 虎ノ門ヒルズ
- 愛宕グリーンヒルズ
- オランダヒルズ
- ヴィーナスフォート
六本木ヒルズは森ビル本社なだけあって最大2時間まで無料で駐車が可能です。
その他の施設では1時間無料で駐車することが可能です。
基本的に駐車代の精算時に精算機にヒルズカードを通せば施設ごとの割引がされ、残りを現金やクレジットカードで払うという流れになっています。
しかし、ヴィーナスフォートでは精算前に2F総合インフォメーションで駐車無料サービス券を受け取る必要があります。
そのままカードを精算機に入れると通常のクレジットカード払いになってしまうため注意が必要です。
ETC
駐車場優待を利用される方は高速道路も乗られるのではないでしょうか。
ヒルズカードにはETCカードもついてきます。
こちらも年会費はかかりません。
ETCポイントとして、税込100円の利用で1ポイントがもらえます。
プレミアムステージ
一年間(4月1日~翌年3月31日)の対象施設でのお買い上げ合計金額に応じてステージが設定されています。
ステージごとに利用者にボーナスポイントや特別なサービスが用意されています。
ステージは1STARから4STARの4段階で、最高の4STARに達するとスペシャルバースデーギフトや森美術館・東京シティービュー1年間無料などの豪華なプレゼントがもらえたり、駐車場優待が5時間無料になります。
入会方法
カードの入会方法はWEBサイトでの入会、ヒルズカードカスタマーセンターでの入会、郵送での入会があります。
WEBサイトからの入会なら最短一週間ほどでカードが発行されますが、郵送での入会だと二週間から三週間ほどかかってしまうのでお急ぎの方はWEBサイトからの入会をおすすめします。
入会について不安な点や相談したいことがある場合は、カスタマーセンターで相談してからの方が良いでしょう。
カスタマーセンターで申込書が受け取れるので、その後自宅でじっくりと考えることも出来ます。
その他の付帯サービス
上記で紹介したもの以外にもいくつかサービスがあるので以下に簡単にまとめます。
- アークヒルズライブラリーの入会翌月月会費を免除
- 紛失盗難保障
- 海外デスク
- オリコパッケージツアー割引サービス
現金ポイントカードとしてのヒルズカード
ここまでクレジットカードとしてのヒルズカードを紹介してきましたが、ヒルズカードにはクレジット機能付きカードのほか現金ポイントカードが存在します。
こちらのカードにはクレジット機能はついていませんが、対象施設でのお買い物時にポイントカードとして使えます。
そのため、ポイントだけを貯めたいという方はこちらのカードでも問題ありません。
しかし駐車場優待サービスなど一部クレジット機能付きカードとサービス内容が異なる場合があります。
12歳以上からカードを発行することが可能です。
カスタマーセンターまたは対象店舗での入会が可能です。
未成年でも発行できるのか
ヒルズカードMasterCard(クレジット機能付きカード)の申し込み資格に関して説明します。
カードの作成は18歳以上の方が可能です。
オンライン入会の場合、ヒルズカードの公式ホームページから入会が可能です。
職種の選択欄に「学生」という項目がなかったため、大学生でもカードの発行が可能かどうかカスタマーセンターに問い合わせてみました。
回答として、「カスタマーセンターに直接お申込みに来ていただいて、申込用紙に個人情報を記入していただければ可能です。(カスタマーセンターで申し込み用紙を受け取ってから郵送での入会も可能。)」とのことだったので、もし現在大学生でヒルズカードを作りたいという方の場合は、カスタマーセンターに直接足を運んで説明を受けるのが良いでしょう。
ヒルズカードのメリット
ここまでさまざまな特徴を解説してきましたが、ヒルズカードを持つメリットは何があるのでしょうか。
駐車場優待の活用
ヒルズカード最大の特徴である駐車場優待は、都内で車を駐車したいときに駐車場代を浮かせることができるためとても便利です。
六本木ヒルズの場合、駐車場代は基本的に30分/300円です。(P3は30分/200円ですが、駐車場優待の対象外です。)
六本木ヒルズは優待で2時間まで無料で駐車することが可能なので、2時間以上駐車した場合、1200円も駐車場代が浮きます。
その他の虎ノ門ヒルズや、表参道ヒルズなどでも1時間無料で駐車が可能なため500円以上駐車場代が浮きます。
都内の駐車料金は高い場合が多いため、駐車代を節約したいという方は持っていて損はないでしょう。
ポイントがお得につく
ポイントに関してはヒルズカードの特徴のところでもお伝えしましたが、グループ施設でのクレジット決済の場合は、クレジットポイントとヒルズポイントの二重取りができます。
例えば、グループ施設内の店舗で税込み1080円の商品をクレジット決済で購入した場合、30ポイントを獲得することができます。
日曜日の場合は40ポイントを獲得できます。
グループ施設で頻繁に買い物をする方はこのポイント制度を有効的に活用することができます。
このようにポイント還元率が良いのもヒルズカードをもつメリットです。
ヒルズカードのデメリット
メリットもありますが、デメリットもあるのでその両方を比較してみましょう。
ヒルズ利用者にしか得がない
このカードはヒルズカードというくらいなのでヒルズ利用者に便利でお得なカードになっています。
そのため駐車場優待もヒルズ関係の施設でのみ利用することができます。
「都内に住んでいない」または「都内に用事がない」という方にはこの駐車場優待サービスは全く意味がないサービスだといえます。
さらに車に乗らない方にも効果を発揮しません。
これはポイント制度に関しても同じことがいえますが、グループ施設での買い物をしない方に対するポイント還元率はその他のクレジットカードに比べて突出して高いわけではないです。
探せばもっとお得にポイントを貯めることができるカードがあることを忘れてはいけません。
保険が付いてこない
ヒルズカードにはショッピング保険や海外旅行損害保険がついてこないです。
入会金、年会費が無料なのでしょうがないといえるのかもしれませんが、このような保険がついてないと嫌だという方には向いていないカードです。
海外旅行によく行くという方はほかのカードも検討したほうが良いです。
ヒルズカード利用者の口コミ
実際にヒルズカードを利用しいている人たちの口コミをまとめてみました。
まだカードを発行するかどうか迷っているという方はこちらも参考にしてください。
Kさん
先日、表参道をドライブ中に強い便意に襲われ、渋滞がひどく車を停められずに困っていました。
そんな時に表参道ヒルズが見えたので、図々しいとは思いつつも駐車場に入っていきました。
ヒルズカードを持っていて、急ぎでトイレだけの利用が可能かどうか伺ったところ親切に対応していただきました。
それに加えて駐車場の階のトイレから戻ると、車を立体駐車場には収納しないで待っていてくれました。
帰り際には「またのご利用をお待ちしております。」と声をかけてくださり、高いサービス意識に感動しました。
本当にカードに助けられました。
Nさん
ヒルズカードはとてもポイントが貯まりやすいクレジットカードです。
日曜日はグループ施設でのポイントが100円/3ポイントに上がるので日曜日に出先で利用すればどんどんポイントが貯まります。
ちょうど六本木あたりに住んでいるので発行してみましたが、使っただけポイントが貯まるのでカードを使うのが楽しくなっていきます。
美術館や映画鑑賞券にポイントを変えられるので施設の利用が目的で貯めています。
Iさん
私は都内に住んでいる大学生で、趣味で都心によくドライブに行くことがあるため高い駐車場代に悩んでいました。
そんな時にヒルズ関連施設の駐車場代が1、2時間分節約できるヒルズカードに出会い、駐車場優待のためだけにカードを作りました。
ちょっと食事をしたいときやトイレ休憩でも無料で駐車することができるのでとても重宝しています。
カード自体は黒一色のシンプルなデザインでかっこよく、周りに持っている友達がいないのでちょっと自慢できるカードです。
まとめ
ここまでヒルズカードに関してまとめてきましたがいかがだったでしょうか。
口コミからも駐車場優待などのサービスが便利な点であることが見て取れますが、保険が付帯していないなどのデメリットも存在します。
しかしヒルズ関連施設利用者には圧倒的にお得なクレジットカードです。
ヒルズカードの特徴やメリットデメリットをよく考えてカード発行をしてみてください。