皆さんは、「銀聯」と言うクレジットカードのブランドをご存知でしょうか。日本では、VISAやMasterなどが一般的ですよね。銀聯は主に中国で使われるクレジットカードブランドになります。そして、中国へ出張や旅行をする上では欠かせないクレジットカードとも言えます。今回は、そんな三井住友銀聯カードを徹底解説していきます。
三井住友銀聯カードとは
まず初めに、三井住友銀聯カードについて解説していきます。実は、三井住友銀行と銀聯がコラボしたクレジットカードなのです。日本ではなかなか銀聯ブランドのクレジットカードを選ぶ機会はなかなかありません。しかし、中国で過ごす上では銀聯は必要不可欠なものなのです。そもそも、中国国内において、銀聯は最も選ばれているクレジットカードになります。クレジットカードが使えるお店では銀聯カードは大半のお店で使えます。とある調査によれば、中国国内だけでもすでに55億枚以上が発行されていると言われています。中国国内に限れば、VISAなど国際的に知名度のあるブランドよりも使いやすいのです。他にも、中国の通貨は日本に比べて高価な紙幣（日本でいう一万円札）があまり流通していません。仮に5万円分の現金を中国の通貨「元」で持ち歩こうとすれば、約25枚もの紙幣を持ち歩かなければなりません。日本円であれば5枚で住むところ、元では5倍の枚数必要になるのです。近年の物価上昇に伴い、日本とさほど物価が変わらなくなりつつあります。つまり、旅行の場合5万円はすぐに使い切ってしまいますよね。仮に、10万円分持ち歩いたとしたら、約50枚ものお札を持ち歩くことになります。大金を異国の地で持ち歩くのは嫌ですよね。そんな時に三井住友銀聯カードは役立ちます。三井住友カード会社が発行するだけあって、セキュリティも充実しています。万が一トラブルにあった際にも、日本語によるサポート体制が整っています。次に、具体的に三井住友銀聯カードのメリットについて解説していきます。
年会費が無料
三井住友銀聯カードは、年会費が本人と家族カード含め無料となっています。ただ、ここで注意しなければならない点は、発行する上で手数料がかかる点になります。
国内にある口座が使える
中国において、大半の銀聯カードはデビットカードになっております。そのため中国の銀聯カードを持とうとした場合中国国内で銀行口座を作る必要があります。しかし、近年では中国政府の政策により外国人が銀行口座を持ちづらくなっています。三井住友銀聯カードは実際に三井住友カード会社が発行しているクレジットカードであるため、もちろん日本の銀行口座が使えます。
中国国内に問い合わせ窓口がある
先ほどもお伝えした通り、三井住友銀聯カードは上海の銀聯コールセンターにて日本語によるサポートが受けられます。海外では、クレジットカードによるトラブルが日常茶飯事です。クレジットカードを挿入したら出てこなくなったり、盗まれてしまったり、スキミングをされてしまったりと多岐に渡ります。こうしたトラブルにあった際に、日本語によるサポートを受けられるのは大変心強いですよね！
中国国内の特定のホテルで優待あり
三井住友銀聯カードを持っていると特定のホテルにおいて、優待を受けられます。
ホテル一覧
オークラガーデンホテル上海
・宿泊料優待価格
・ウエルカムドリンク
・ジムやプールの利用が無料
ホテル・ニッコー上海
・宿泊料優待価格
・Wi-Fi利用無料
・フィットネスセンター利用無料
ホテル・ニッコー天津
・宿泊料優待価格
・フィットネス利用無料
・インターネット利用無料
・7階レストラン「スペクトラム」で朝食
ホテルニューオータニ長富宮
・宿泊料優待価格
・インターネット利用無料
・ミネラルウオーター2本無料
・フィットネス（ジム、プール）利用無料
ホテル・ニッコー無錫
・宿泊料優待価格
・インターネット利用無料
・ミネラルウオーター2本無料
・フィットネス（ジム、プール）利用無料
中国へ旅行する際には、三井住友銀聯カードと共に上記のホテルを利用してみてはいかがでしょうか。
ポイントやマイルに交換できる
三井住友銀聯カードは、他のクレジットカードとともに利用額に応じてワールドプレゼントのポイントが1000円につき１ポイント貯まります。そして、貯まったポイントを景品やマイル、電子マネー、他社ポイントに行こうが可能です。
ANAマイレージクラブ: 1ポイント→3マイル（100ポイント以上100ポイント単位）
Tポイント: 1ポイント→4.5ポイント（200ポイント以上100ポイント単位）
PeXポイント: 1ポイント→50ポイント（200ポイント以上100ポイント単位）
三井住友銀聯カードのデメリット
次に三井住友銀聯カードのデメリットについて紹介していきます。一見、優れているように見えるこのカードにも実はいくつかのデメリットが存在します。
支払いは全て一括払い
三井住友銀聯カードの最大のデメリットは、支払いが一括払いのみという点です。リボ払いや分割払いを選択することができません。旅行だとついつい財布の紐が緩くなってしまい買いすぎてしまうなんてことはよく起こります。そして限度額にすぐ達成してしまうかもしれません。そんな時にもリボ払いや分割払いはできませんので事前に限度額を一時的に引き上げるなどの対策が必要になります。
損害補償がない
次のデメリットとしては、損害補償が付与されない点です。中国において、買い物をした際のショッピング補償や旅行傷害保険等が付いていないのです。もし仮に、粗悪品を買ってしまっても補償が一切効かないため気をつけるようにしましょう。クレジットカードによっては返品が出来ない場合にもいくらか補償をしてくれるクレジットカードがある中でこれはありません。高額なものを購入する際には違うカードを使うか気をつける必要があります。
オンラインショッピングには対応していない
三井住友銀聯カードは、店頭決済専用のクレジットカードになります。そのため、利用する際には暗証番号とサインが必要になります。サインが難しいオンラインショッピングでは使えないことが多いです。また、暗証番号端末がなくサインのみのお店では決済ができませんので改めて注意する必要があります。
まとめ
いかがでしょうか。日本国内で発行されている銀聯カードの中では唯一三井住友銀聯カードのみが、このカード1枚以外に何も発行する必要のないクレジットカードになります。色々余計にカードを何枚も発行したくないという方には大変オススメのクレジットカードです。頻繁に中国へ出張される方や旅行される方には最も勧めるカードになります。また、日本国内においても、中国旅行者を対象とした大手家電製品店や大型デパートなどでは銀聯カードを利用することができます。つまり、都心部にお住みの方には一般的なクレジットカードと変わらなく使えるようになっています。中国へ行く予定もあって都心部にお住みの方は必ず発行しておくべきクレジットカードと言えるでしょう。