クレジットカードを長年利用している方ならもうお馴染みの限度額ですが、学生の方やカードを発行して間もない方はあまり限度額について理解できていないかもしれません。
今回はそのような学生に向けて、限度額は電話やWeb上で確認できることや、限度額を過ぎるとカードが利用停止になること、限度額が下がると起こりうるメリットやデメリットについて説明していきます。
また、カードが不正利用されたらどうなるのかについても説明していきます。
そもそも限度額とは?
限度額はクレジットカードを発行する際に決めるものです。
そのカードでいくらまで支払いが可能なのかという最高金額が限度額になります。
そのため、基本的にカード利用はこの限度額の中でおこなうことになり、カードの限度額を超える車などの大きな買い物はできません。
カードの限度額が100万円の人が、10万円のものを10回買うことはできますが、110万円の車を買うということは分割払いであってもできません。
最低限度額はいくら?
限度額の最低額はいくらなのでしょうか。
限度額が5万円のカードもあるといわれていますが、一般的によくある最低限度額は10万円です。
中には300万円などの高額な限度額設定ができるカードがありますが、学生が使うカードは最低金額は低めに設定されています。
現在の利用限度額を確認する方法
限度額の確認方法は以下のような2つです。
電話で問い合わせる
何も考えずに確認できる簡単な方法は、電話で問い合わせるという方法です。
これは特に難しいことはなく、カード会社のコールセンターに電話をかけ、自分の限度額を聞くだけで知ることができる方法です。
電話をかける際は、自分の情報を聞かれるので、手元に自分のクレジットカードを用意しておくとスムーズに対応できます。
明細書やWebで確認する
電話での問い合わせ以外にも自分で明細書などを見て確認する方法があります。
郵送されてくる明細書がある場合は、明細書に「利用限度額」、「利用可能枠」といったように示されているので、そこから確認ができます。
明細書は郵送ではなくWeb明細を利用しているという方の場合は、カード会社の会員専用サイトかアプリから確認することができます。
こちらもWebやアプリにログインすると「利用限度額」、「利用可能枠」といったようなところから確認することができます。
最新の限度額を確認したい場合は、インターネット上で確認できる明細書が正確なのでWeb上で確認しましょう。
限度額を超えたらどうなる?
限度額の確認方法はわかったけど、もし限度額を超えてしまったらどうなるのだろう。
と不安になる方も多いと思います。
結論から申しますと、限度額を超えてカードを利用することはできません。
限度額を超える買い物をしようとクレジットカード決済をしても、エラーが起きてしまい、正常な処理がされないようになっています。
そのため、カード自体利用することができないのです。
限度額を下げる方法
みなさんが気になっていると思われる限度額を下げる方法はとっても簡単です。
カード会社のコールセンターに電話で問い合わせて、「限度額を下げたい」ということを伝えればその場ですぐに対応してくれます。
限度額を下げる場合は上げる場合とは違い、貸すお金の量が増えるわけではないのでカード会社の審査がありません。
そのためすぐに限度額の減額をおこなうことができるのです。
もしかすると限度額を下げたあとに、「やっぱり限度額を上げたい」という状況になる場合があるかもしれません。
その場合は、またカード会社のほうに相談する必要があります。
その場合は下げる場合と違い、審査が入るためその場ですぐに限度額が上がるというわけではありません。
そのため出費の状況を見ながら、余裕をもって限度額を設定する必要があります。
また、急な出費や短期間だけ利用額が増えるという場合は、一時引き上げをすることが可能です。
一時引き上げの場合なら、短期間の引き上げになるので審査に通る可能性が高くなります。
そのため、非常時に備えるように日常的に限度額を無理やり高くしておく必要はありません。
これを知っているのと知っていないのではカードの利用方法も変わってくるでしょう。
一時引き上げも上手く利用してみてください。
限度額を下げるメリット
ところで、限度額を下げるメリットは具体的に何があるのでしょうか。
自身の支払い能力に合わせて限度額を下げるとたくさんのメリットが生まれます。
このメリットを理解することで防げる危険もあります。
不正利用を防げる
意外かもしれませんが限度額を下げると、カードの不正利用に対しても有効な防衛手段となります。
もしあなたのカードが不正利用された場合、不正利用した犯人はできるだけたくさんの買い物をしてやろうと考えるはずです。
その場合、限度額が100万円のカードと10万円のカードでは、被害を受ける可能性のある最大金額が大きく変わってきます。
もちろん不正利用の場合はカード会社が負担をしてくれますが、それに早く気づけない場合は時効になってしまうこともあります。
早めに気づいた場合でも、不正利用の調査期間と支払日が被ってしまえば、一旦利用者の方で被害額を立て替えることになります。
しかし、限度額が普段の支払い能力に見合わない金額であれば、不正利用の際の金額を立て替えることもできなくなります。
そのため少額の利用しかしないのであれば、限度額を下げておくことによって被害金額を抑えられます。
使いすぎることがない
カードの限度額を下げることによって得られるメリットの大部分はこれだと考えられます。
限度額が10万円であれば、どんなに欲しい20万円のあの高級バッグも買うことができません。
このような一括での高額な買い物に限らず、日々の生活の中で利用するお金も減らすことができます。
限度額が低ければ、低い金額の買い物でも買える数は限られてくるため、少額の買い物でも使いすぎを防ぐことができます。
日々の光熱費やスマホ代金などの支払いを自動引き落としなどにすれば楽ですが、そのために限度額を高めに設定しているのが不安であれば、現金での支払いに戻して限度額の見直しをしてもいいかもしれません。
複数枚持ちには有効
クレジットカードを複数枚持っている場合は、一枚の限度額のみではなく合計した分が個人の最高利用限度額になります。
そのため、気づかずに自身の返済能力を超えて利用してしまう可能性があるのです。
一枚ごとの限度額を細かく設定しておけば、よく使うカードだけ高めに設定し、優待などを利用するために発行したカードは限度額を低めに設定しておくなどの対策ができます。
限度額を下げるデメリット
限度額を下げることはメリットがあることですが、それに伴ってデメリットも生まれます。
大きい金額のものを買えない
もし欲しい商品の金額がカードの限度額を超えてしまっていたら、その商品は当然のことながら購入することができません。
一時引き上げを申請することは可能ですが、セール品などで急に安くなった欲しいものがあった場合は引き上げが間に合わないかもしれません。
かといって現金では足りない。となればせっかく安くなった欲しい商品が買えないなんてこともありえます。
そのような急な衝動に対応することができないというのがデメリットの一つです。
裏を返せば、衝動買いで使いすぎないというメリットになるのですが、本当に欲しい時に買えないということですね。
限度額を引き上げる際に審査が必要になる
先ほども説明しましたが、限度額は下げるときと上げるときでは審査の有無などの若干の違いがあります。
限度額を引き上げたい場合は、まず限度額を上げたいと申請し、その後カード会社の審査に無事通過すれば引き上げてもらうことができます。
限度額は個人の信用情報によって決まるので、引き上げる際も上限があり、審査によっては
理想の限度額にしてもらうことができないこともあります。
知らぬ間に限度額が下がっていたら注意
カードを利用していて、限度額が下がっていることに気づいたら注意が必要です。
これはカード会社が強制的にあなたの限度額を下げたということになります。
つまりこれはあなたの信用力が疑われており、もしかすると強制退会にかなり近い状況かもしれないということです。
こうなってはいけないので、カードの利用は計画的に自分の支払い能力を考えておこないましょう。
適切な限度額で安全なクレカライフを!
今回は限度額をテーマに扱ってきましたが、いかがでしたか。
学生のカード限度額は低めに設定されていること、限度額は簡単に電話やWebなどで確認できることが分かりました。
また、限度額が下がることで不正防止に繋がることや、無駄遣いの防止につながるメリットも発見できましたね。
限度額について知っておくことで、安全で快適、適切なカードライフが送れるように感じます。
そのためカードを持つ際には限度額を基準とし、それを元にどれくらいカードでの支払いをするのか決めるようにしておきましょう。